俳優の菅田将暉が主演を務めるテレビドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)が話題だ。1月10日に放送がスタートすると、第1話から視聴率13.6%と好発進。第2話が12.7%、第3話が13.2%、第4話も13.3%と10%を上回る高視聴率が続いている。しかし、単純な視聴率の高低でドラマの価値を測る時代は、終わりつつある。
リアルタイム視聴も好調な一方、『ミステリと言う勿れ』は見逃し配信の再生回数でも注目を集めている。第1話の放送終了後、フジテレビ歴代最速で100万回の再生回数を記録。さらに第2話放送までの1週間での再生回数は424万回に達しており、これまでトップだった昨年秋放送のドラマ『ラジエーションハウスII〜放射線科の診断レポート〜』の251万回を大幅に上回る最高記録を叩き出した(FOD、TVer、GYAO!、Yahoo!の合計値、フジテレビ調べ)。
『ミステリと言う勿れ』に限らず、近年は視聴率だけでなく見逃し配信の再生回数が話題になることが多い。昨年は女優の吉高由里子が主演を務めたドラマ『最愛』(TBS系)が、第1話放送後1週間で見逃し配信の再生回数287万回を達成(TVer、TBS FREE、GYAO!の合計値、TBS調べ)。TBSドラマの初回放送のなかで歴代1位を獲得している。
今年に入ってからも、東海テレビのドラマ『おいハンサム!!』やBSテレ東のドラマ『婚活探偵』などが、各社の見逃し配信の再生回数の記録を塗り替えて話題となった。
これからの時代、見逃し配信の再生回数がドラマの価値を測る上で重要な指標となるのだろうか。