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コロナ禍の就活 オンライン化に非対応だと「志望度下がる」の声も

ウェブサイト向け合同企業説明会に参加した採用担当者(イメージ、時事通信フォト)

ウェブサイト向け合同企業説明会に参加した採用担当者(イメージ、時事通信フォト)

 コロナ禍が続き、大学生の生活が大きく変わった。大学の講義だけでなく、インターンシップから就職活動まで多くのものがオンライン化したのだ。オンラインで行われるインターンや就活は対面と何が違い、どちらの利便性が高いと考えられているのか。ネットの活用と問題点について詳しい成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さんに聞いた。

 * * *

「対面は楽しい、でも忙しい」

 新型コロナウイルスの影響で様々なことが延期や自粛、取りやめなどになり活動が停滞しがちな世の中だが、それでも大学生はやらねばならないことが山積みだ。筆者の勤務する大学の受講生たちも、講義やレポート、試験勉強、インターンシップ、就職活動などで日々忙しそうにしていた。2021年度は、前期は受講生が多く講義形式の講義だったため完全オンラインとなったが、後期は少人数の演習形式の講義だったため、対面で行った。

 文部科学省は、新型コロナウイルス感染症対策を実施しつつ、学びの質の担保や学生同士、教員との交流などの意味から、遠隔での受講を希望する学生には対応すべきとしながらも、対面での実施も行うこととしている。そのため、コロナ禍初年度の2020年度はほとんど対面講義を実施しなかった大学も、2021年度は対面の割合を増やしているところが多いのだ。

 2021年度が始まったとき、「2020年は大学に数回しか行っていない。これでは通信教育と同じ」という学生の声を聞いていた。なので、ほとんどの学生が対面で学べることを希望していると考えていた。

「対面はやっぱり楽しい。ディスカッションも話しやすいし、同じグループのメンバーと仲良くなれて嬉しかった」

 実際に受講生からは、このようにポジティブな反応もいくつももらった。しかし大学3年生から、こちらが想定していない彼らの事情も聞いて驚かされた。

「インターンなどと重なると(講義を)休まなければならない。オンラインであれば出席できるので、取り入れてほしい」

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