「『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の眞鍋昌平先生が更生の手を差し伸べてくれた」という
結城:繁華街の街頭に立つ外国の方から、隠語で「アイス(覚醒剤)」を売ってもらっていました。小分けのチャック付きポリ袋に入った物を「炙り」という方法で使用していた。注射は使いませんでしたが、注射をしていたらもっとおかしくなってたと思います。主に自宅で1人で使っていました。覚醒剤の使用中はとにかく何かに一点集中できる。お恥ずかしい話、とくに多かったのは自慰行為です。時間の感覚もおかしくなるので、それこそ1日中、それに耽っている時もあったように思います。
──グラビア撮影に挑戦した2020年2月頃はどのくらいの使用頻度だったのですか。
結城:あの時はまだ最初に出会った男性の家に週に1回程度行って大麻を吸っていたくらいでした。その後、去年春頃から捕まるまでの3~4か月間は本当に生活のリズムが乱れ、部屋も荒れ果て、食事すら億劫になるほどのめり込み、空白の時間を過ごしていました。見えない未来に落ち込み、殻に篭った状態になってしまった。今にして思えば逮捕され留置所での約1か月半の生活で更生する良い機会にはなりました。
──留置所の暮らしは精神的にキツかったのではないですか。
結城:実はそれまでの暮らしが酷すぎたので、むしろよく眠れてよく食べる生活を取り戻す良いきっかけになりました。5人部屋でいろんな年代の方がいましたが「カレー食べたいね」とか「あそこの化粧品が良い」と他愛ない話をしてコミュニケーション力もずいぶん回復しました。お昼のご飯の時に流れるポケモンの歌やクラシックを聞いていたら、やけに歌詞やメロディが耳に入って勇気づけられました。両親も面会に来てくれて周りの支えもあって、意外と元気になりました。
──ご両親との面会時はどのようなお話をされましたか。
結城:会う前まではどんなに怒られるかと思ったけど、両親は叱らず励ましの言葉をくれ「とにかく焦るな」と。とにかく本当に申し訳ないと思った。
今はカラオケ店でアルバイトを
──その後、裁判が行なわれ「懲役2年執行猶予3年」の判決を受けた時の気持ちはどうでしたか。
結城:法律に詳しい方によれば量刑としては長めだとは言われましたが、私としては受け止めました。なにより情状証人として以前から親しくしてくださっていた漫画『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の作者の真鍋昌平先生が「生活はご両親が支えてくださると思うので、僕は仕事のほうでサポートします」と言ってくださったことが心強かった。
──最近はどんな暮らしをしているのですか?