火山灰の悪さで銀行のATM停止の可能性も!?
武蔵野学院大学特任教授で火山学者の島村英紀さんが説明する。
「火山灰はとがったガラス片の微粒子で、これがコンピューターのハードディスクに入り込むと交通、電気、上下水道、通信、銀行ATM、その他コンピューターで動いているサービスが停止する可能性があります」
銀行のATMが停止する事態ならカード決済も使えなくなる可能性があり、念には念を入れて早めにお金を引き出し、現金を手元に用意しておくのが安心かもしれない。
スマホが使えなくなるなら緊急時の集合場所を家族で話し合うのも大切だ。固定電話やパソコンも断線や停電で使えなくなれば、テレワークなども困難になるなど生活が根底から覆る。
「首都圏の場合は、広域と長期化の2つが問題。それに備え、国や首都圏の行政は周辺との連携を考える必要がある」と砂防・地すべり技術センターの池谷浩さんが指摘するように、国や行政の一刻も早い対策が待たれる。
取材・文/北武司
※女性セブン2022年3月3日号