中平一史(なかだいら・かずし)/株式会社Viemo代表取締役。アートディレクター、グラフィックデザイナー。『BROTHER』及び『TAKESHIS’』以降の北野映画のポスターやタイトルデザイン等を担当
──ビートたけしさんのニヤッとした顔が特に怖いです。
中平:あの写真は前半、中野英雄さんの顔を斬るシーンの表情ですね。いちばん怖い。
皆さんの顔を選ぶのはとても贅沢な作業です。まずはとにかく「いい顔」の写真を選び、それをレイアウトしていきながら「あ、この写真だとバランスがとりづらいな」と選び直したりしています。
──写真をレイアウトする上で、特に意識されたのはどのような点でしょうか?
中平:横並びになるのでそれぞれの俳優さんたちの目の高さを揃えました。ティザーの時と同じく、目の怖さを強調したかったんですよ。
【聞き手・文】
春日太一(かすが・たいち)/1977年生まれ、東京都出身。映画史・時代劇研究家。
【プロフィール】
中平一史(なかだいら・かずし)/株式会社Viemo代表取締役。アートディレクター、グラフィックデザイナー。『BROTHER』及び『TAKESHIS’』以降の北野映画のポスターやタイトルデザイン等を担当。
※週刊ポスト2022年3月4日号