20年の仲になる田川啓二さん(田川さんのインスタグラムより)
それでも高齢になってから、長年住み慣れた街を離れるというのは余程の決意があってのことだろう。
「それほどこの2人に心を許しているということでしょう。2人のホームタウンに家を購入したのは“最後を託す”というような強い思いも感じます」(前出・黒柳の知人)
着々と終活を進める黒柳は、自分が亡くなった後の遺産相続も視野に入れ、準備を進めているという声もある。
黒柳は1981年に発売され、国内で800万部、中国では1000万部超の大ベストセラーになった著書『窓ぎわのトットちゃん』の印税をもとに、1982年に社会福祉法人「トット基金」を設立。就労継続支援B型施設「トット文化館」と「日本ろう者劇団」などを運営してきた。それに加え、2018年12月に「一般財団法人黒柳徹子記念財団」を設立した。その代表理事には田川さんが就任している。
「黒柳さんには弟が2人と妹が1人いますが、きょうだいたちとは疎遠になり、ほとんど交流はないそうです。もし夫も子供もいない黒柳さんが亡くなったら、3人のきょうだいが遺産を相続することになりますが、仕事に関するお金は田川さんに託したい、彼らになら任せられると考えているのかもしれません。
70代、80代を過ぎてから信頼できる仲間を得るというのは一般的にはかなり難しいことと思いますが、そこは黒柳さんならではと言いますか……。全幅の信頼を寄せていて彼らにだったら最後までお世話してもらってもかまわないと思っているのでしょうね」(前出・黒柳の知人)
ひとつ屋根の下で共に暮らす友人たちは、いまの黒柳にとって心強い存在であるに違いない。
※女性セブン2022年3月17日号