ライフ

“老けない医師”たちが実践する「見た目」も若々しくなる健康法

今年60歳を迎える池谷敏郎医師

今年60歳を迎える池谷敏郎医師

 誰しも老いは避けられないが、できることなら見た目の老化は防ぎたいものだ。池谷医院院長で『人は血管から老化する』などの著書がある池谷敏郎医師は、体内の健康状態が外見にも影響するという。

「『人は血管から老いる』と言われるように、血管年齢と肌つやなどの見た目には相関関係があります。血流を良くすると、末端の毛細血管まで拡張します。心臓から全身に血液を送る大動脈から末梢血管、そして毛細血管が拡張して十分な酸素や栄養が運ばれていると、肌に潤いやハリが出ます。逆に喫煙やストレスによって末端の血管が締まると、肌の機能が衰えてシミやシワの原因になり、外見に現われやすくなります」

 今年60歳になる池谷医師だが、同世代とゴルフ場で集まると「若い奴が来たと思った」と言われるほど若々しい見た目を保っている。その池谷医師が老化の予防のために食事で実践していることがあるという。

「炭水化物の摂取が増えすぎると内臓脂肪を増やし、血圧が上がったり、脂質異常症にもつながったりします。だからといって私は厳しい糖質制限をしているわけではなく、『かさ増し法』を実践しています。たとえば、麺の量を減らして低糖質の蒸し大豆やきのこでかさ増しするのがお勧めです。

 若さの秘訣には『油』も重要だと考えます。家で調理する時はオリーブオイルを使用しています。調理油(サラダ油など)に含まれるリノール酸は体内でアラキドン酸に代謝され、動脈硬化を進めて炎症も起きやすくする作用があるからです」

『50歳からの病気にならない食べ方・生き方』などの著書がある石原結實医師は、老化を防ぐ独自の健康法をこう語る。

「私は1日1食を実践しています。起床時に目ヤニが出たり、吐く息が臭かったりするように、人間の身体は朝に排泄するようになっています。そこに固形物を入れると排泄が止まってしまうので、朝は(ニンジンとリンゴをジューサーにかけた)ニンジン・リンゴジュースを飲んで必要な糖分を補います。

 40代後半からは昼には紅茶に黒砂糖を入れて飲む程度で、夜に晩酌をしながらタコ刺やイカ刺、お魚、納豆、ご飯といった食事をします。そして毎週月曜日は断食の日と決めて、ニンジン・リンゴジュースを1日3回飲むだけ。こうやって50年以上、病気知らずで健康保険を使ったことがありません」

関連キーワード

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン