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AGA治療5か月の記録 薄毛の副編集長(43)に毛が生えるまで

AGA(男性型脱毛症)治療の詳細をレポート

AGA(男性型脱毛症)治療の詳細をレポート

 最近、本誌・週刊ポスト編集部でヒソヒソと囁かれていた“ある噂”がある。それは「副編集長N(43)の髪が増えた」というもの。そこで当人を問い詰めると、よくぞ聞いてくれたと言わんばかりの笑顔で、昨年から「AGA(男性型脱毛症)」の治療を開始したことを“白状”した。薄毛は「老眼」や「体力の衰え」などとともに、加齢を実感させる“招かれざる客”の代表格だが、現在ではその多くが治療により改善できるという。Nが治療の経緯と成果をレポートする。

 * * *
 あれは、昨年9月のことだ。朝、シャワーを浴びていると、猛烈な違和感に襲われた。鏡に映った自分の頭頂部の地肌がいやに目に付いたのだ。ぺったりと頭皮に張りついた濡れた髪。いつからこんなに少なくなってしまったんだろう……。

 実は物心つく頃から、ある程度の覚悟はしていた。なぜなら父親の頭髪は決して豊かではなかったから。遡れば祖父2人もそうだ。特に母方の祖父はツルツルだった。つまり遺伝的に薄毛のサラブレッドだったわけだ。

 だけど、ちょっと早すぎやしませんか? まだ43歳なんですけど……。

 誤解されるといけないので先に言っておくが、何も“ハゲたら女性にモテなくなるではないか!”といったような理由で治療を決意したわけではない。そもそも人生でモテたことなど一度もない。

 学生時代に出会った妻と、陸上部で青春を謳歌している高校生の娘の3人で幸せな家庭を築いているつもりだし、仕事や生活において髪で困ったことは特にない。

 じゃあなぜ? と聞かれたら、ショックだったからとしか言いようがない。それまで当たり前のようにあると思っていたモノがなくなった……。その喪失感に打ちのめされてしまったのだ。

「俺、ハゲたと思う?」

 入浴を終え、リビングにいた妻に聞くも「え、分かんない」と、つれない返事。しかし、このとき既に、自分の中に芽生えた「絶対に薄くなった」という確信と、「これからどんどんなくなっていく」という恐怖は、拭い切れないものになっていた──。

 数日後、東京国際クリニックの診察室に座っている自分がいた。知人の紹介で訪れた東京駅近くのこの病院で僕に向き合ってくれたのは、峯岸祐之医師。形成外科医で毛髪再生治療が専門だ。

「男性型脱毛(以下「AGA」)は、年齢とともに起きるもので、老化現象のひとつと考えられています。頭頂部と、生え際のいわゆるM字部分から始まる人が多い。もちろん、てっぺんだけの人もいれば、M字だけの人もいて、個人差があります。頭頂部とM字、両方からだんだん進行していって融合するというタイプも多いですね」(以下、カギカッコ内は峯岸医師)

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