将棋界に彗星の如く現れた天才・藤井聡太五冠(19才)の活躍により、将棋のファン層が一気に拡大。藤井五冠が対局中に注文した“勝負めし”にも注目が集まっている。
関東での対局で、夕食に麺類を単品で注文した時の勝率は100%──。藤井聡太五冠の全316対局(2月28日時点)を詳細なデータにしてまとめているウェブサイトが「藤井聡太対局まとめ」だ。公式戦の全成績をはじめ、注文した将棋めし、メニューや店舗ごとの勝率など、事細かな分析を披露している。サイトの管理人・ゆに氏に話を聞いた。
「2018年から将棋界に興味を持ち、観るのも指すのも勉強中です。将棋めしのデータ収集もその一環で始めました。棋士の方は将棋に集中するため、毎回同じメニューを頼んだり事前にローテーションを組んだりする方が多いのですが、最近の藤井五冠は日替わりパスタや日替わりカレーなど、固定ではないメニューを注文することがよく見受けられます。チャレンジ精神が旺盛ということの証左だと考えています」
ゆに氏によるメニュー別勝敗データを見ると、関東で食べた昼食のカレーライスも100%の勝率を誇る一方、昼食にパスタ、夕食に雑炊を注文した時は苦戦気味だという。それでも勝率は5割と、ほぼ負け越しがないのが藤井五冠の凄さを表わしている。
ゆに氏は今後も藤井五冠の対局データをまとめ続けていくそうだ。
※週刊ポスト2022年3月18・25日号