プーチン氏は「そうだ」と答え、影武者の存在について「いない」と否定。しかし、「そういう話があったことは?」と聞かれると、「あった」と回答。「それで?」と続きを促されると、「(影武者については)断ったよ。テロが一番激しかったときのことだ」と明かした。

「テロが一番激しかったとき」とは、モスクワ劇場占拠事件(2002年)などが起きた第二次チェチェン紛争の時代を指しているとされる。現在は、当時のチェチェン独立派武装勢力のようにロシア国内で”実力行使”に踏み切る集団は見当たらないが、ウクライナ侵攻に対しては西側諸国だけでなく国内からも非難の声があがりはじめている。首都モスクワやサンクトペテルブルクで反戦デモが展開され、プーチン氏にとって少しずつ“危機的状況”が迫ってきているとも言えよう。

 そうしたなか、プーチン氏は影武者を用意するなどの備えを取っていないのか。国際政治アナリストの菅原出氏はこうみる。

「どこかから連れてこられて常時管理されているような“身代わり”としての影武者が存在しているとはなかなか考えられないし、そもそもそんな存在は必要ないと言えます。もし本当に必要な時があれば、警護隊の中から誰かをピックアップすれば十分でしょう。

 現代のメイク技術はものすごく発達しているので、体格や体つきが多少似ている人であれば、数時間でそっくりさんを作りあげることが可能になってきています。少し離れたところから見たら、本人に見えるようにできるでしょう」

 周囲にどんどん犠牲を出しながら、権力の座に居続けるようなことが、あってよいはずがないだろう。

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