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香港で同居女性のオウムを窒息死させた男性逮捕、賛否両論の論争に発展

ネット上では賛否両論を交えて論争に発展

ネット上では賛否両論を交えて論争に発展

 香港で、マンションで同居していたカップルの男性が、女性の留守中にペットのオウムを窒息死させたとして逮捕される事態になり、話題となっている。

 これについて、ネット上では「ペットのオウムを殺されたからといって、人間の男性を訴えるのは度が過ぎている」といった声がある一方、「オウムとはいえ、彼女にとっては大事なペットで人間以上の場合もある。動物逆は犯罪だ」と彼女を弁護するコメントも寄せられるなど、ちょっとした論争になっている。香港誌「東週刊」が報じた。

 事件のきっかけは、3月初旬の朝、2人のうち、どちらが料理を作るかについて口論になったことから。女性が仕事に出かけた後、男性は女性が可愛がっていたオウムに八つ当たりして、口をふさぐなどとして、窒息死させた。その後、男性も仕事に出たという。

 夕方帰宅した女性は鳥かごの中に横たわっているオウムをみつけ、すでに死んでいることを確認。男性の仕業と思い、警察に通報したという。

 警察は、現場に捜査員を派遣し、実況見分の上、男性から事情聴取したところ、男性がオウムを殺したことを自白したため、香港法第169条「動物に対する残虐な扱いの防止に関する条例」第3条に基づき、男性を逮捕した。

 この一件は、男性の知人らがネット上で「あまりにも理不尽な警察の対応だ」などと批判したことから拡散。「オウムとはいえ、生きる権利はある。動物の生命を奪うのは犯罪だ」などとの賛否両論を交えて、論争になっている。

 警察は「動物に対する残虐な扱いのいかなるケースも非常に真剣に受け止め、容認しない」とのコメントを発表。「香港の条例では、動物に対する残虐な扱いに対する最高刑は20万香港ドル(約300万円)と3年の懲役刑に処せられる。香港市民は動物に対する残酷な扱いの疑いのあるケースにもっと注意を払い、報告すべきである」としている。

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