ライフ

慢性腰痛に「PRP上清」注射 臨床試験で疼痛の緩和を確認

PRP上清椎間板内注入後の変化

PRP上清椎間板内注入後の変化

 臨床試験では椎間板性慢性疼痛と診断され、正常時と比べて椎間板の高さの低下が50%未満の14例を対象に実施された。その結果、注射後の24週と48週の腰痛VAS(指標)スコアは有意に低下したという。

「PRP上清を注射すると1~2か月ほどで痛みが軽減します。これまでのステロイド治療だと早期に痛みが軽減しますが、長く持続しませんでした。その点、PRPは奏功まで時間はかかりますが、長期にわたり痛みを緩和できます。残念ながら、この治療は椎間板が完全に潰れている場合には実施不可です。というのも、椎間板が半分以上残り、組織修復能力がある症例に注射することで、炎症性サイトカインの活動を抑制し、痛みが減少すると考えられるからです」(明田講師)

 現在はPRPを作製する医療機器が薬事承認されており、医療機関での運用が可能になった。国内の他の医療施設でも、椎間板性慢性疼痛に対する臨床試験がスタート。将来的には実施症例を増やし、より一層の安全性と有効性を積み重ね、先進医療への登録を目指している。

取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2022年4月8・15日号

明田浩司・三重大学大学院運動器外科講師

明田浩司・三重大学大学院運動器外科講師

関連キーワード

関連記事

トピックス

京都の街を歩く舞妓のイメージ(写真/イメージマート)
元舞妓の〈16歳飲酒〉〈お風呂入り〉告発に、花街関係者も衝撃「未成年飲酒には厳しく対応しているはず」
NEWSポストセブン
注目を集めるNHK吉岡真央アナ
「ポスト和久田麻由子アナ」候補のNHK吉岡真央アナ 替え歌ダンスで“キャラの強さ”際立つ
週刊ポスト
前田敦子と篠田麻里子の女子会姿をキャッチ
前田敦子、篠田麻里子と六本木で4時間半女子会 元夫・勝地涼との関係は良好に
女性セブン
渡部
アンジャッシュ渡部建「応援の声」が増加 本格復帰は「グルメ路線」が現実的か
NEWSポストセブン
吉田拓郎(右)が、“同期”の小田和正と歴史的コラボ
吉田拓郎 ラストアルバムで小田和正と“歴史的コラボ”を実現させた狙い
週刊ポスト
謎めいたバッグを持つ広末涼子
広末涼子、“破壊力強すぎ”コーデは健在「背中に蜘蛛」私服に続き目撃された「謎バッグ」
NEWSポストセブン
小泉を「ネエさん」と慕う満島(右)
ドラマで共演の満島ひかりと小泉今日子 意気投合した“私が男に飽きる時”
女性セブン
有権者に選ばれて当選したわけではない比例復活議員の中には…(時事通信フォト)
パパ活飲酒・吉川氏だけじゃない「比例復活ゾンビ議員」たちの不適切行為
週刊ポスト
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
氷川きよしの買い物を目撃
氷川きよしが庶民派スーパーに!“圧倒的なオーラ”と“無駄のない動き”に感動
女性セブン
なぜ小室圭さん・眞子さん夫婦にこだわるのか?(時事通信フォト)
小室圭さん・眞子さん夫婦を追い続ける英紙「デイリー・メール」執念の源泉
週刊ポスト
吉川赳・衆院議員は執拗に“悪あがき”を…(写真は騒動の夜)
パパ活飲酒・吉川議員の“悪あがき” 女子大生のバイト先に押しかけていた
週刊ポスト