「JBCのやっていることは卑怯」とバッサリ(日本ボクシング連盟第12代目会長山根明氏)
「はっきりいって高齢者は実際にはほとんど乗ってませんよ。免許がなくなるのが寂しいから返納しないだけで、たまにハンドルを握るんですよ。それで事故を起こす。身体能力には個人差がある。若くても運転が下手な人もいます。ボクの反射能力? いまでもパンチをもらってら体がとっさに反応するんですよ。それを後期高齢者で一括りにするのは失礼ちゃうかな」
高齢者は若い頃に比べて反応が鈍くなることを認めたうえで、「認知機能検査も必要だが、まずは技能検査が優先されるべきだ」と主張する。
「運転技能検査を加えたのは賛成だが、過去3年間に違反した者だけというのは違う。もちろん大事故を起こす可能性もあるが、これでは毎日運転していての無違反者と運転しない無違反者との区別ができんでしょう。5分も走らせたら事故を起こす運転か分かるはず。
免許更新で悔しいのは、運転させたら200点やのに学科試験でギリギリやということ。ボクに言わせたら、車の運転と学科試験はまったく関係ない。まずは高速道路も含めた路上で試験官を横に乗せて実際に乗らせばええんちゃいますか。試験官が怖いと感じたら免許の更新をさせんでしょう」
山根氏は来年の84歳の誕生日に更新となるが、「もちろん更新します」という。過去3年間に交通違反はなく、このまま安全運転を続ければ運転技能検査は免除されることになる。山根氏はこう続けた。
「常にスピードは出さない。若い頃からそうやってきた。夜は10キロほど落として走りますし、酒を飲んだら嫁が運転します。高齢者の中にも若者顔負けの荒っぽい運転をする人がいますが、高齢者ほどルールを守らないといけないと思いますね。
人生の先輩としてドライバーの模範にならないといけない。高齢者は睡眠をたっぷりととって、運転中は常に神経を張る。そして、この山根明を先頭にルールを守って余裕をもった運転をしましょう」