ヒカルもひろゆきも「めっちゃ優しい」
ヒカルにヘッドハンティングされたという高橋代表(写真/小倉雄一郎)
ヒカルもひろゆき氏も歯に衣着せぬ物言いに定評があるが、彼らと間近に接する高橋氏は「めっちゃ優しいですよ」と語る。
「特にひろゆきさんは、Guildのメンバーで一番温厚なんじゃないかな。宮迫さんや手越くん(手越祐也)にGuildに参加してもらうとき、ひろゆきさんは『芸能事務所に対してけんか腰になっちゃいけないよ。敵を作っちゃいけないよ』と心配していました。すごく人脈の広い人なので、いろんな関係者との調整役を買ってくれます。
ヒカルさんは、メンタルが化け物。ストイックモンスターですね。僕もすごく勝ちたがりな性格だけど、ヒカルさんには敵いません。モチベーションの高さにおいては、心の底から尊敬しています。ヒカルさんと僕は二人三脚でずっとやってきているので、戦友のような関係ですね」
では、高橋氏から見た宮迫は?
「ヒカルさんやひろゆきさんと比べて、宮迫さんは普通に傷つきやすい(笑)。でも天性のメンタルモンスターではないからこそ、僕たちみたいな一般人が共感できる存在だと思います」
錚々(そうそう)たるYouTuberの中心に立つ高橋氏だが、「僕自身はすごく凡人だと思う」と謙遜する。切り抜き動画といったアイデアの斬新さが話題になりがちだが、高橋氏のビジネスパーソンとしての本質は地道さにある。動画の再生数やコメント欄などを隅々までチェックして、視聴者が何を求めているかを分析し、次の企画へと繋げる。そうやって数々のチャンネルを成功させてきた。
「僕は自分のビジネスのことを1から10まで説明できるんです。でも本当の天才は、もっと感覚でやっているんですよ。ひろゆきさんは小学生のとき、友達を作らずトカゲのしっぽを集めるのが趣味だったそうです。ヒカルさんは、子供の頃から『自分は本当は王の生まれのはずなのに、貧乏人に生みやがって!』ということを考えていました。天才って、子ども時代から変なんですよ(笑)。
でも僕は普通の人間だからこそ、Guildのメンバーの中で視聴者の気持ちを一番理解できる気がします。Guildにいるのは、漫画で言うと主人公キャラばかり。僕まで主人公タイプだったら、逆に誰も仲間になってくれなかったと思うんですよ。僕が相棒キャラだからこそ、主人公級のスターが集まってくるし、みんなが主人公のまま戦える。それがGuildの強みじゃないかな」
◆取材・文/原田イチボ(HEW)