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元SMAPでオートレーサーの森且行 リハビリ中のメディア露出増から窺える「覚悟」

実力と人気を兼ね揃えたオートレース界のスタァ(共同通信社)

実力と人気を兼ね揃えたオートレース界のスター(共同通信社)

 アイドル時代を思わせる勢いだ。元SMAPでオートレーサーの森且行(48)が各地のイベントに奔走している。ゴールデンウィーク真っ只中の5月1日に川口オートレース場でトークショーを行なったと思えば、5月8日放送のボートレース番組にゲスト出演。5月17日には新潟県上越市の酒蔵を訪れて利き酒に参加するなど、ここに来てメディアやイベント出演が急増している。スポーツ紙記者が語る。

「手術後の治療やリハビリで全く表舞台に出られなかった森選手ですが、昨年末からメディアのインタビューなどに少しずつ出始め、最近では『完全復活』と言えるほどの露出量となっています」

 森は2020年11月、悲願であったSG競走・日本選手権で優勝。中居正広や木村拓哉など元メンバーが祝福のメッセージを送り一般のニュースでも報じられたが、勝利から3か月後の2021年1月に落車事故で転倒。骨盤と腰椎を骨折する重傷を負い5度の手術を重ね、長期離脱を余儀なくされた。手術の影響で両足にまひが残り、レースへの復帰は難しいとも言われてきたが、懸命なリハビリを重ねてきた。

 森の「復活」に喜んでいるのはファンだけではない。

 森が不在だった間、オートレース界には暗いニュースが相次いだ。昨年10月と12月には競走中の選手が落車して死亡する事故が起き、今年に入ってからは落車したバイクに従業員が巻き込まれて死亡するという事故もあった。コロナ禍の巣ごもり需要もあり昨年の総売上は1032億円と5年連続で前年比増を続けているものの、総売上2兆円を突破したボートレース(競艇)に比べて大きく水をあけられている状況にある。

「オートレースを主催する公益財団法人JKAの関係者らも元気そうな姿に胸を撫で下ろしています。女性ファンを呼べる数少ないレーサーのひとりで、5月1日の川口オートレース場で行われたトークショーにも多くの女性がその姿を見に来ていました。オートレースのイメージアップには欠かせない人物です。イベントの復帰にはタレント活動再開への布石という声もありますが、トークショーはレース場内でのもので、ボートの番組も同じ公営競技ファンへのアピールでもあり、新潟の酒蔵訪問はオートレースのスポンサー企業が経営する酒蔵という関係性から受けたものです。森自身の仕事はあくまでオートレース絡みのもので、レーサーとしての復帰に強い意欲を示しています」(同前)

 オートレースは70歳以上の選手でもバリバリの現役選手として活躍している競技でもあり、選手生命は長い。森は前出のトークショーでこう話していた。

「6月には練習を始めて、今年の終わりか来年の初めに復帰できると思う。復帰戦は完璧な状態にして1着を取りたい」

 人気絶頂だったSMAPを辞めオートレーサーとなって今年で25年が経ったが、勝利への意欲は全く薄れていない。

イベントに引っ張りだこの森(時事通信フォト)

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