芸能

ダチョウ倶楽部の2人 上島竜兵さんの通夜当日にドラマ撮影、笑顔でファンサービス

上島さんが欠けてもダチョウ倶楽部

上島さんの通夜当日、ダチョウ倶楽部の2人が芸人魂を見せた

 数時間後に37年間を共にした盟友の亡骸と対面する──常人であれば、言葉も出ないような悲しみに襲われるなか、ダチョウ倶楽部の2人は上島竜兵さん(享年61)との“お約束”を果たすため、ある場所に向かっていた──。

 昭和からタイムスリップしたようなひなびた大衆食堂に、困惑の声が響く。

「あんなでけぇショッピングセンターができたらよぉ」
「うちらみたいな小さな商店街はもうおしまいだ!」

 絶妙なタイミングで言葉をつないだのは、ダチョウ倶楽部の肥後克広(59才)と寺門ジモン(59才)だった。2人は放送中のドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で、主人公・深山佐都(土屋太鳳・27才)の実家である大衆食堂「まんぷく屋」に通う常連客を演じている。

 第1話では、ダチョウ倶楽部の3人が揃って出演し、コミカルな演技が光った。しかし、5月26日に放送された第6話で掛け合いを見せたのは冒頭のように2人だけ。そこに「八百屋の八さん」を演じていた上島竜兵さんの姿はなかった──。

 上島さんの訃報が届いたのは、5月11日のことだった。冒頭のシーンは、上島さんの通夜が営まれた5月13日の午前中に撮影されたという。

「撮影を延期するという話も出ました。しかし、肥後さんと寺門さんの『スケジュールの延期で迷惑をかけたくない』という意向で、撮影が決行されました」(ドラマ関係者)

 撮影場所となった東京・足立区にある老舗の甘味処「かどや」の店主・中田実さんが明かす。

「あの日の撮影は上島さんのお通夜に参列できるようにと、開始時間が前倒しされたそうです。朝9時には出演者やスタッフが撮影現場に来ていましたね。ダチョウ倶楽部のおふたりは撮影が始まると明るい声を出し、落ち込んでいる様子は見せませんでした」

 ファンサービスも、“通常営業”だった。

「見学していた近隣に住んでいるかたが、“もしタイミングがあれば”とサイン色紙を持ってきたんです。しかし、上島さんを亡くしたばかりで、状況的にファンサービスは難しいと考えたのでしょう。スタッフさんが『ごめんなさい。今日は……』とお断りされていたんです。

 ところが、その様子を見ていたおふたりは『全然いいですよ! ありがとうございます』と自らサインに応じていました。本当はつらいはずなのに満面の笑みで……見ていて胸に込み上げるものがありましたね」(中田さん)

関連記事

トピックス

Number_iのメンバーとの“絆”を感じさせた永瀬廉
キンプリ永瀬廉、ライブで登場した“シマエナガ”グッズに込められたNumber_iとの絆 別のグループで活動していても、ともに変わらない「世界へ」という思い 
女性セブン
サトウ食品はパックご飯の一部商品の生産休止と終了を発表した(公式サイトより)
「コメが足りないわけではないんです」…『サトウのごはん』一部商品の販売終了…担当者が明かした休売・終売の目的
NEWSポストセブン
すき家の対応の「マズさ」とは(時事通信フォト、写真は東京都港区の店舗)
「ネズミと虫とはワケが違う」「なぜ公表が2か月後だったのか」すき家で“味噌汁にネズミ混入”、専門家が指摘する「過去の前例」と「対応のマズさ」
NEWSポストセブン
梨田昌孝氏は今季のパ・リーグは「2強」と見る
【2025年プロ野球順位予想】梨田昌孝氏が占うパ・リーグ 本命はソフトバンク、日本ハムも魅力的「新庄マジックは健在、ひょっとしたら優勝も」
週刊ポスト
破局していたことがわかった広瀬(時事通信フォト)
《女優・広瀬すずと交際相手が破局》金色ペアリング熱愛報道も…昨年末に「薬指のリング」は“もうつけない”の異変
NEWSポストセブン
“スーパーサラリーマン清水”と“牛飼”の関係とは──。
成金トクリュウ“牛飼” 斎藤大器容疑者(33)と“スーパーサラリーマン清水” 清水謙行容疑者(49)の“意外な繋がり”「牛飼に近い人物が関西に“点検商法”を持ち込んだ」
NEWSポストセブン
春の園遊会では別の道を歩かれる雅子さまと紀子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA) 
春の園遊会が60年ぶりの大改革 両陛下、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまが3組に分かれ“皇族方の渋滞”を解消、“じっくりご歓談”“待ち時間短縮”の一石二鳥 
女性セブン
「スーパーサラリーマン」を自称していた清水謙行容疑者(49)(知人提供)
【被害額100億円以上】スーパーサラリーマン清水は“悪質点検商法のパイオニア”だった「上半身に和彫り、まるでヤクザの集会…」「高級時計、札束で大バズり」
NEWSポストセブン
1月のOB会総会で厳しい現状を語った桑田OB会長(PL学園のグラウンド/産経新聞社提供)
PL学園「野球部復活」はおろか「2025年度の受験者は過去最低の2人…」桑田真澄OB会長も「生徒を増やす方法がない」【大阪・授業料無償化のなかでの惨状】
NEWSポストセブン
広岡達朗氏は古巣・巨人への“辛口見解”も
【2025年プロ野球順位予想】広岡達朗氏、古巣・巨人は「大補強と言うほど戦力アップになっていない」と辛口見解 優勝は「阪神が1位と予想せざるを得ないな」
週刊ポスト
すき家の対応の「マズさ」とは(時事通信フォト、写真は東京都港区の店舗)
【ネズミ混入味噌汁・被害者とのやり取り判明】すき家は「電話を受けた担当者からお詫び申し上げました」 本社も把握していたのに2ヶ月公表しなかった謎
NEWSポストセブン
眞子さんの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室眞子さんの“ゆったりすぎるコート”に「マタニティコーデ」を指摘する声も…皇室ジャーナリスト「ご懐妊でも公表しない可能性」
NEWSポストセブン