「東宝シンデレラ」でグランプリを獲ったのは萌歌(中央)だった(萌音は上段の左端/時事通信フォト)
萌音はドラマデビューとなった大河『江~姫たちの戦国』(2011年)に続き、『西郷どん』(2018年)に出演。2021年には朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のヒロインを射止めた。萌歌も2019年の『いだてん』で大河出演を果たし、今年は朝ドラ『ちむどんどん』で重要な役回りに。姉妹揃って“NHKに愛されている”印象がある。
「2人はNHKのヒロインの条件である、平成生まれの昭和顔。そして演技を通じて人を魅了する力の根本となる、人間力を持っている。きっとご両親が学校の先生で、家には歴史の本や音楽があふれていて、自然に文化的なものが培われてきたのでしょうね」(中森氏)
『舞妓はレディ』の周防正行監督は彼女たちの今後にこう期待を寄せる。
「この先“演じることって何だろう”という壁にぶち当たることもあるでしょう。だけど悩むのは当たり前のことだから、恐れないでほしい。あまり思い詰めずに“これは私の成長の時なんだ”と、壁にぶつかることを楽しんでほしいですね」
日本を代表する姉妹女優は、まだ24歳と22歳。今後も目が離せない。
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2022年6月10・17日号