国内

企業、自治体、教育機関…官民を挙げて取り組む日本の豪雨対策最前線

20年から水蒸気ライダーで水蒸気観測を行なっている福岡大学理学部・白石浩一助教。大学に設置しているライダー装置(撮影/松隈直樹)

20年から水蒸気ライダーで水蒸気観測を行なっている福岡大学理学部・白石浩一助教。大学に設置しているライダー装置(撮影/松隈直樹)

「豪雨」とされる1時間あたり50ミリ以上の雨は、年間平均327回発生している(気象庁発表)。この数字は統計が取られ始めた1970年代に比べ、1.4倍で増加傾向にある。官民を挙げて取り組むニッポンの豪雨対策を紹介しよう。

●福岡大学「水蒸気ライダー」

鹿児島県の甑島(こしきしま)に設置された水蒸気ライダー(撮影/松隈直樹)

鹿児島県の甑島(こしきしま)に設置された水蒸気ライダー(撮影/松隈直樹)

 鹿児島県の甑島(こしきしま)に設置された水蒸気ライダー。上部の筒の部分から上空に向けて1秒に10発のレーザー光線を発射して水蒸気を計測、線状降水帯の予測精度を向上させる。

 2021年7月10日に観測した、鹿児島北東部に発生した線状降水帯を捉えた画像。降水帯発生の5時間前から明確な下層水蒸気量の上昇が見られた。

2021年7月10日に観測した、鹿児島北東部に発生した線状降水帯を捉えた画像

2021年7月10日に観測した、鹿児島北東部に発生した線状降水帯を捉えた画像

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