ライフ

メイクが楽になる 最新「アートメイク」初心者のための不安解消Q&A

アートメイクは進化している

アートメイクは進化している

 ところどころ毛が薄くなりまだらな眉、まぶたがたるんでアイラインもガタガタ……。日々のメイクが一層めんどうになる中で、注目されているのがアートメイク。ひと昔前に流行ったときの印象から「痛そう」「不自然」「失敗しても戻せない」と思い込んでいる人も多いはず。ところが現在は、メイクのような自然な仕上がりと取り入れやすさが常識に。劇的に進化したアートメイクの世界をご紹介します!

【説明してくれる人】
シロノクリニック 銀座 院長 徳永真理さん/手術をしない美容医療で、キレイを叶えるエキスパート。「美容室へお手入れに行くような気持ちで、悩みを相談してください」。

徳永真理さん

徳永真理さん

アフターフォローも万全な医療機関での施術を

 加齢とともに修正したいパーツは増えるのに、老眼でメイクにひと苦労……。アートメイクはそんな人にこそおすすめ。

「自分でメイクするより断然きれいと50代以上の方にも好評です。技法が進化し、仕上がりがとてもナチュラルなのも魅力。アートメイクは2001年に厚生労働省より医療行為と定められています。施術を受けるときは、アフターフォローもきちんとしてくれる、医療機関を選びましょう」(徳永真理さん・以下同)

15年前のアートメイクはこうでした

15年前のアートメイクはこうでした!医療マシンで塗りつぶす施術だったので、眉やアイラインもベタッと均一な印象に。皮膚の深い場所に着色するため色が抜けにくく、長年肌に残った色素が青色やオレンジ色に変色することも

アートメイクはこんな人におすすめ

【眉】
・眉を描くのが苦手。
・加齢で眉が薄くなった。
・以前、抜いたり剃ったりしたため、毛がまばら。
・似合う眉の色や形がわからない。

【生え際】
・生え際が薄くなった。
・おでこが広くなってきた。
・生え際の左右差が目立つ。
・小顔に見せたい。

【唇】
・年齢とともに唇の輪郭がぼやけてきた。
・唇がやせてしぼんできた。
・色がくすんできた。
・リップを塗ってないときも血色感をキープしたい。

【アイライン】
・アイラインを描くのが苦手。
・しわやたるみでアイラインが描きづらい。
・老眼でまぶたの際にうまく引けない。
・ラインがにじんでパンダ目になりやすい。

最近のアートメイクはこんなに進化

【形】
 顔の印象を大きく左右する眉は、基本的な黄金比やなりたい雰囲気などから形を選定。簡単に消せないだけに納得いくまで相談を。

【深さ】
 表皮の0.01〜0.03mm程度の浅い部分にインクを入れるため、肌の新陳代謝で少しずつ薄くなる。2〜3年毎にメンテナンスするのを前提に入れるのが、いまの常識。

【色】
 近年はインクも進化し変色しにくいものに。複数のインクを調合し、ヘアカラーのように顔や肌の色に合わせた色味が作れる。

【デザイン】
 技法の進化でより自然な眉を実現。『ストローク』や『3D』など呼び方はクリニックによって異なるが、手描きで毛並みを1本1本描くように色素を入れる技法が主流。針でドット状にふんわり色を入れる『グラデーション』や『パウダー』などのバリエーションもある。

デザインにバリエーションも

デザインにバリエーションも

アートメイク初心者のための不安解消Q&A

Q1.「施術は1回でOK?」

A1.「2回の施術で細かく調整し 理想のデザインに」

 アートメイクは2回セットが基本。「個人差はありますが、一度の施術では20〜50%色素が薄れる場合も。2回目に調整することで理想のデザインに仕上げることができます」。

Q2.「ダウンタイムはどれくらいあるの?」

A2.「眉の場合、腫れはほとんどなし。周りに気づかれずに施術できる!」

「アイラインは2〜3日ほど多少腫れますが、眉は腫れてもほとんど目立たない程度です」。当日はクレンジングなどの制約はあるものの、ほぼいつも通りの生活ができる。術後1週間は、施術部位へのメイクはNG。

術後2~3日でかさぶたができるが、眉が少し濃くなったように見える程度(写真)。「無理に剥がすと色素の定着が悪くなるので、自然に取れるのを待ちましょう」

術後2~3日でかさぶたができるが、眉が少し濃くなったように見える程度(写真)。「無理に剥がすと色素の定着が悪くなるので、自然に取れるのを待ちましょう」

Q3.「施術中の痛みはあるの?」

A3.「麻酔をしてから施術するので痛みの心配はほとんどなし」

 麻酔クリームを塗るなどしてから施術を行うため、痛みはほとんどなし。「個人差はありますが、痛みで施術をやめた人はいません。施術中に眠ってしまう人も多いんですよ」。

Q4「自分に合うクリニックはどうやって探したらいい?」

A4.「ホームページやSNSで症例写真をチェックして」

 クリニックや施術者によって仕上がりが変わるのがアートメイク。クリニックのホームページやインスタグラムなどで症例写真をチェックして、気に入ったデザインを見つけて。

Q5.「加齢で眉がかなり薄くなった。毛がなくても施術できる?」

A5.「毛並みを描き足していくから毛のないところにも毛が復活」

「毛のないところにも毛並みを1本1本描き足すことで、本物の毛が生えているように眉を再生します」。若い頃に眉毛を抜きすぎて、毛が生えてこない人にもおすすめ。

毛がないところも復活

毛がないところも復活

Q6.「アートメイクをしていてもMRIは受けられる?」

A6.「クリニックで使用するインクは検査に支障なし」

「インクには微量の金属が含まれますが、検査に支障をきたすものではないのでMRIも問題なく受けられます。ただし、検査時は医療機関へ報告するようにしましょう」

取材・文/青山貴子 撮影/武井メグミ イラスト/もと潤子

※女性セブン2022年6月30日号

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン