アナウンサーの大先輩、元・日本テレビの徳光和夫氏は昨年9月、『週刊文春』に掲載されたインタビュー記事の中で、「アナウンサーはスポーツ実況を経験したほうがいい」と言っている。男性アナウンサーではあるが、古舘伊知郎氏、福澤朗氏、羽鳥慎一氏らの名前を挙げ、基礎と反射神経が要求されるスポーツアナを経験した人はフリーでも活躍できる…と。
スポーツ中継の実況アナウンサーが、試合時間の2倍、3倍は話せる“ネタ”を準備して臨むのは有名な話。「箱根駅伝」の中継車でメインを張るアナウンサーらも1年前から自前の取材ノートを用意している。それらが当たり前の厳しい現場で勉強を積んだ女性アナウンサーが、そのスキルを報道の現場で活かしたら、こんなに強いことはないだろう。
フジテレビの新しい“夕方の顔”、宮司愛海アナウンサーに、おおいに期待している。
◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。