芸能

加山雄三、ラストショーに向けて 40日続いた“言葉が出ない日々”からの壮絶リハビリ

色褪せぬ歌声でファンを魅了し続ける

色褪せぬ歌声でファンを魅了し続ける

 歌手生活60年超で、NHK紅白歌合戦の出場回数は17回。発表したアルバムは特装盤なども含めると76枚。主演映画のタイトルから「若大将」の愛称で親しまれてきた加山雄三(85才)が、9月9日に“ラストショー”のステージにあがる。7月18日発売のチケットは即日完売し、47都道府県の映画館での同時中継が決定するなど、人気ぶりは衰え知らずだ。

「今年6月、コンサート活動からの引退を宣言したことが拍車をかけました。往年のファンはもちろん、若い世代からの人気も高い。ももいろクローバーZや氣志團、湘南乃風といった若手アーティストとの共演や、大のゲーム好きという横顔が若者の心を掴んだようです」(音楽関係者)

 世代を超えてファンを魅了する加山だが、近年は闘病の日々だった。2019年に軽度の脳梗塞で入院。2020年8月にも小脳出血で緊急搬送された。

「命に別状はなかったものの、初めは寝たきりの状態。さらに加山さんにとってショックだったのは、言葉が出づらくなったり、ろれつが回らないといった症状が出たこと。歌い手として、絶望を感じたようです。しかもそんな状態が40日近く続いた」(芸能関係者)

 しかし、若大将の心の火は消えなかった。

「“どうにかするには自分の努力しかない”とリハビリに励みました。最初のうちは、『相手の話していることが理解できるかどうか』を確かめるトレーニングだったそうです。そこから徐々に発声のリハビリにステップアップしていった。

『だぢづでど』『らりるれろ』と繰り返し、『どでづぢだ』と反対からも声に出す。地道なリハビリですが、芸能界に入ったばかりの頃に行っていた滑舌をよくするためのトレーニングとそっくりで、本人は新鮮な気持ちで取り組めたようです」(前出・芸能関係者)

 必死のリハビリの甲斐あって、以前と変わらぬ歌声を取り戻した。

「入浴時に歌うのが日課だそう。“湿気があるから歌うのに適していて、喉を鍛えられるんだ”って笑っていました」(前出・音楽関係者)

 若大将は、いつまでも笑顔で前向きだ。

※女性セブン2022年8月18・25日号

加山雄三(時事通信フォト)

加山雄三(時事通信フォト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン