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名医が自宅でのんでいる【とっておきの市販薬】「胃腸薬」と「便秘薬」

薬を減らすことで変わったという女性も(写真/AFLO)

医師が飲んでいる「胃腸薬」と「便秘薬」は?(写真/AFLO)

 新型コロナの第7波到来に揺れる病院内で、患者に向き合う名医たちはどんな薬をのんで奮闘しているのか。ウイルスが蔓延するいま、健康な体で生き抜くために常備しておくべき“相棒”を症状別に実名調査。「胃腸薬」と「便秘薬」について各分野のエキスパートが指南する。

【今回、教えてくれた名医】
高橋怜奈さん(東邦大学医療センター大橋病院 婦人科医)「購入時に迷ったら薬剤師に相談を!」
白畑敦さん(しらはた胃腸肛門クリニック横浜 院長)「高額すぎる薬やサプリメントには要注意」
北條元治さん(形成外科医)「1週間超えても症状が治まらなければ病院へ」
近藤千種さん(ちくさ病院・内科医)「市販薬は自身の体質に合うかどうかも判断基準」

 * * *
 日々患者と向き合い、診療にあたる医師たちは労働時間が長くストレスも多い。もともと胃腸が弱いという形成外科医の北條元治さんは、『正露丸』、『ガスター10』、『大正漢方胃腸薬』を常備していると話す。

「『正露丸』は下痢をしたときに、胃酸分泌を止める『ガスター10』は胸焼けや逆流性食道炎の症状があるときにのんでいます。『大正漢方胃腸薬』は腸の調子が悪いときに服用します。特に正露丸は油っこいものを食べすぎたときなど、よく効くため重宝しています。ただし、食中毒の可能性がある場合は服用を避けてください。夏場は特に注意が必要です」

 内科医の近藤千種さんも“使い分け”を推奨する。

「私が常備しているのは『パンシロン01プラス』と『太田胃散』。前者は即効性があり、食べすぎや飲みすぎ、胃のもたれなど幅広い胃腸の不調を一剤でカバーしてくれる。消化酵素のリパーゼやビオジアスターゼも多く含み、消化不良も改善できます。『太田胃散』は生薬由来なので、とにかく体に優しい。胃酸を抑える働きがあり、多少の不調であればこれを服用して早めに休めば回復します」(近藤さん)

 普段から予防的に服用できる薬も存在する。消化器外科医の白畑敦さんが愛用するのは整腸剤の『新ビオフェルミンS』。

「これをのんでいると、とにかくお腹の調子がいい。サプリメント感覚で毎日のんでいます。整腸剤は便秘のときも下痢のときも服用できるうえ、副作用もなく体に負担がかかりません。腸内フローラの詳細はまだ解明されていませんが、腸内環境が体全体の健康維持に関係していることははっきりわかっています。『新ビオフェルミンS』が含有するヒト由来の乳酸菌は、腸内にとっていい影響があることは間違いありません」(白畑さん)

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