スタイル抜群の小島瑠璃子(写真は2020年8月)
そういう意味では、俳優や歌手といった形で活躍するほうが、むしろ現実的かもしれませんね。日本のマーケットを意識した作品もあるでしょうし、ネットでの配信で日本の視聴者の間で話題になる可能性もある。ただ、小島さんの場合、日本での演技経験があまりないというのはネックになると思います」
小島の中国進出に対して、中国における反日感情や、現実味を帯び始めているという台湾有事などを心配する声も少なくない。
「もしも小島さんが中国のメディアに出演するようになってから、日中関係がこじれるような事象が起きれば、小島さんは何らかのコメントを求められることになると思います。中国で活動している以上、直接的に中国を批判するようなコメントは難しくなるのは間違いない。また、そういった“親中コメント”をした場合、今後は日本国内からバッシングを受けてしまう可能性もある。うまくバランスを取ったコメントをしないといけないわけですから、有事が起きた際のコメントをしっかりとシミュレーションしておく必要があると思います」
さらに、中国ではゼロコロナ対策で2020年から留学ビザが下りないない状態が続いており、小島が留学を予定している来年9月の段階でどうなっているかも不透明だ。また、中国では大規模なロックダウンを実施していたこともあり、場合によっては自由な活動ができなくなる懸念もある。
「日本から中国に進出して成功したタレントはいませんし、中国の市場規模はたしかに大きく、もしも現地でブレイクできればすごいことになるでしょう。でも、それと同時にリスクも多いし、そもそも成功する確率は決して高くない。小島さんの挑戦はかなりシビアなものであることは間違いないですね」
小島瑠璃子は誰もまだ果たしていない日本人タレントの中国での大成功を実現することができるのだろうか。