《誰も欠けることなく1歳を迎えられて、本当に良かった。直接大好きだと伝えることができて、良かった。ママと一緒に1歳も楽しく生きようね!》
《来年も、絶対にお祝いしたい。生きるぞ!》
しかし、8月末になると容態は徐々に悪化。将一さんは、亡くなる4日前の和さんとの会話が忘れられないと語る。
「和のがんは治る、治せると本気で信じていました。でも、9月4日、ぼくは容体が急に悪化した和の前で泣いてしまいました。治せないかもしれないと思って泣いたのは初めてでした。そのとき、和がかけてくれた『大丈夫だよ、治るよ』という言葉が忘れられません。ぼくが和を勇気づける、元気づけるっていう役割だったのに、そのときは、和にぼくが助けてもらってしまって……」
和さんは闘病の末、9月8日、24才でこの世を去った。スタジオで映像を見ていた波瑠(31才)は目を潤ませ、「(娘さんは)お母さんがいなくて寂しいと思うんですけど、でも思いやりがあってたくましいご両親から生まれた子なので、きっと希望あふれる未来があると思います」と話した。
新川優愛(28才)は「最後まで旦那さんが支えていたけど、最後の最後は和さんが『大丈夫だよ』という声をかけられたとのことで、やっぱり母は強いんだなと感じましたね」と声を詰まらせた。
テレビを見て「ママ!ママ!」
「『1人で子育てなんて大変だね』とよく言われます。もちろん大変ですけど、それはわかりきっていることなので。和と娘のために頑張るのは、当たり前のことだと思っています」(将一さん・以下同)
娘はこの7月で2才になった。将一さんは、和さんの存在を常日頃から娘に話しているという。
「おはよう、行ってきます、ただいま、おやすみ、のタイミングで、リビングにある和の遺影の前で手を合わせ、“お鈴”をリンリンと鳴らすことを習慣にしています。娘はママが大好きみたいで、遺影の前では満面の笑みを浮かべるんです。『バイバイ!』と言って手を振ることが多いですね(笑い)。和のことをママだとわかってくれてうれしいです」
『24時間テレビ』でテレビに映った和さんを見た娘は、「ママ! ママ!」と呼んだそうだ。この1年で、娘は立って歩くようになり、言葉も話すようになった。
「歌が好きで、『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で流れる『どんな色がすき』と『からだ☆ダンダン』という歌がお気に入り。よく熱唱しています」