眼科専門医の平松類医師(二本松眼科病院)

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冬は「エアコン」が危険

【4】パソコン・スマホの画面が明るい、距離が近い、時間が長い

 パソコンやスマホの使いすぎも悪影響を及ぼす。

「画面を間近で長い時間見ると、目の疲れに直結します。画面の明るさを下げると刺激を和らげることができますが、理想を言えば、反射光で見るデジタルデバイスよりも、紙にプリントして読むほうが疲れにくい」

 パソコンなら画面から40cm、スマホなら30cmほど目を離し、見続けて60分経ったら一度目を逸らして遠くを見るとよい。

【5】紫外線を浴びる

 紫外線も有害だ。

「紫外線は水晶体に吸収され、ダメージが蓄積されます。強い紫外線が目に当たり続けると、白内障や黄斑変性を発症するリスクや、角膜や網膜が傷つくこともあります。対策にはUVカットのサングラスが効果的です。眼鏡やコンタクトレンズにUVカット加工を施すことでも構いません」

【6】長時間のコンタクトレンズの使用

 眼球の表面を直接覆うコンタクトレンズも目に悪い使い方がある。

「長時間の使用は、目に傷がつきやすいだけでなく、ドライアイを発症しやすくなります。一般的なソフトコンタクトレンズの場合、使用時間を短くするため、外出直前に装着して、帰宅後はすぐに外すようにしたい」

【7】冬に加湿器なしでエアコンを使用

 空気が乾燥する冬は、目にとって過酷な季節だ。

「ドライアイを加速させる要因として、エアコンがあります。暖房でエアコンを使用する冬は、特に気をつけるべき季節。必ず加湿器を併用するか、同じ暖房器具でもオイルヒーターやホットカーペットなどを使うとよいでしょう。石油ストーブも燃焼時に水分を生じさせるため、乾燥の心配はありません」

 何気ない習慣やクセを見直すことで、視力低下を防ぐことができる。

※週刊ポスト2022年10月7・14日号

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