活動再開に向けて動いているという中森明菜
紅白歌合戦で歌った思い出の名曲
中森明菜は紅白歌合戦にこれまで8回出場。歌った曲は、『禁区』『十戒(1984)』『ミ・アモーレ〔Meu amor e…〕』『DESIRE -情熱-』『難破船』『I MISSED“THE SHOCK”』『飾りじゃないのよ涙は』『Rojo -Tierra-』。
一方、松田聖子は24回出場した。歌った曲は、『青い珊瑚礁』『夏の扉』『野ばらのエチュード』『ガラスの林檎』『Rock’n Rouge』『天使のウィンク』『瑠璃色の地球』『Strawberry Time』『Marrakech~マラケッシュ~』『輝いた季節へ旅立とう』『時間の国のアリス』『素敵にOnce Again』『あなたに逢いたくて~Missing You~』『SWEET MEMORIES』『上を向いて歩こう』『夢がさめて』『赤いスイートピー』『薔薇のように咲いて 桜のように散って』『新しい明日』『風立ちぬ』『ハートのイアリング』『天国のキッス』『渚のバルコニー』『チェリーブラッサム』。
紅白初出場決定の瞬間、2人に何があった?
松田聖子のどの曲が聞きたい?
紅白初出場が決まった日、2人とも抑えきれない歓喜に頬を涙で濡らした。
松田聖子は1980年、雑誌撮影のため東京・港区の芝大神宮で巫女さんの衣装を纏っていた。マネージャーから知らせを聞くと飛び上がって喜び、記者会見後に母親に電話報告すると感極まって嗚咽した。
中森明菜は1983年、雑誌取材中にスタッフから突然「やったぞ!」と興奮気味に伝えられ、驚きの表情を見せた。その夜、六本木「福鮨」でスタッフ数人とのパーティが開かれ、真っ赤な目をハンカチで押さえながら感謝の言葉を伝えた。
NHKで“放送禁止”だった名曲『少女A』
2人には、意外にも紅白で歌っていないヒット曲がある。
中森明菜の出世作『少女A』は当時、「歌詞の内容が犯罪的で挑発的すぎる」とNHKが“放送禁止歌”とし、その影響もあってデビュー年は選出されなかった。そして、以降も紅白で『少女A』は披露されていない。
松田聖子は代表曲『赤いスイートピー』を2015年に初めて歌唱し、大ヒット曲『渚のバルコニー』は2018年にメドレーの中に組み込まれただけである。さらには『瞳はダイアモンド』『白いパラソル』など、カラオケでも人気の高い名曲は紅白で一度も歌われていない。
写真/女性セブン 取材・文/岡野誠
※週刊ポスト2022年10月7・14日号