『Reading Live vol.1 VA VA VA~人恋しい夜に聴く物語~』

『Reading Live vol.1 VA VA VA~人恋しい夜に聴く物語~』のチラシ

演出・構成は、『東京ラブストーリー』の永山耕三氏

 一肌脱いだのは山村の後輩アナウンサー、二人だけではない。『VA VA VA』の演出・構成は、『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『ひとつ屋根の下』『ロングバケーション』(いずれもフジテレビ系)を手掛けたドラマディレクターで映画監督でもある永山耕三氏なのである。 

 宅間・山村夫妻と永山氏は、それこそ、『東京ラブストーリー』に出てくる“グループ”のメンバーのような間柄。宅間氏が亡くなった際も、永山氏が「宅間は賑やかなことが好きだったんだから盛大に送ってやろう」と言い出し、前述の土井氏と取り仕切ってくれたと山村から聞いた。

『VA VA VA~』の舞台はワイナリー。バツ2の夫が急逝し、その妻(近藤)、元妻(河野)、元々妻(山村)の3人が遺産を前に、喧嘩しながら同居していくオリジナルコメディだ。演劇をよく知る方なら、大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子が演じる舞台『三婆』(原作・有吉佐和子)を思い浮かべるかもしれない。プライベートの波瀾万丈ぶりでは、その3女優に勝るとも劣らない女性アナウンサー3人の朗読劇には大きな期待と少なからず“恐ろしさ”もある。

 フジテレビのアナウンサーになる前の学生時代もミュージカル劇団「東京キッドブラザース」の“女優”で、退社後も女優として活動していた山村は、自ら脚本を執筆したり、演出したりもしてきた。今回も山村は、洋楽の訳詞をしたり、パンフレットを作ったりしている。

「昨日、音楽の打ち合わせをしました。ピアノは“ロンバケ”のオリジナルサウンドトラックに作曲やアレンジ、伴奏などで参加された音楽プロデューサーの橋本しん(Sin)さんが弾いてくださいます」と山村の声は久々に躍っていた気がする。
 
 昼夜の公演チケットは完売しているが、ライブとアーカイブでの配信もあるそうで、地方公演も視野に入れていると聞く。頼もしい後輩、河野景子と近藤サト、そして夫妻の親友、永山耕三氏の絶大なるサポートを受け、女優・山村美智は新たな一歩を踏み出す。

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン