綾瀬はるかを目撃

綾瀬はるかが堂々のETTシャツコーデ(2021年7月下旬)

 出資者の中には、A氏のこうした言動を問題視する人も少なくない。綾瀬を“広告塔”のように使い、出資者を信じ込ませる集金スキームの実態を証明するため、この写真を証拠として提出する予定だという。実際、A氏から「お金を出した人には、あらためて綾瀬さんとの食事をセッティングする」と出資を持ち掛けられた資産家はほかにもいるようだ。

「綾瀬さんのお母さんが投資グループに貸し付けたお金は、返済されているそうです。しかし、宮下さんらほかの出資者への対応は遅々として進まず、返済は滞ったまま。綾瀬さんだけ返済され、ほかの出資者に返済されないのはおかしい。裁判では、この点も主張すると聞いています」(前出・宮下さんの知人)

 A氏は昨年9月の本誌の直撃に対し、「(投資グループから)幾分かの仲介手数料をもらった」と語っていたが、綾瀬の知名度を利用した“確信犯”だったのだろうか。あらためてA氏に話を聞いた。

 出資者に綾瀬とのパーティーをセッティングし、その席で記念撮影をすすめたかと問うと、「覚えていない」と口ごもった。だが、そのパーティーに綾瀬を誘ったのはA氏かと問うと、「それは違う! 向こう(綾瀬)から(パーティーに)行くと言ってきた」と強く否定した。その後も質問を重ねたが「もうノーコメント」とのことだった。原告サイドにも話を聞いたが、「いまはまだ何もお話しすることができない」(遠藤さん)とだけ答えた。

 先手を打った人もいる。A氏が所有する不動産の登記を確認すると、8月29日に出資者によって「仮差押」されていた。「仮差押」とは、金銭の支払いを目的とする債権について、相手から確実に回収するために、民事訴訟での判決よりも前に相手の財産を仮に差し押さえること。裁判所に申し立てを行い、認められれば仮差押できる。そして、警察も本腰を入れて動いているという。

「A氏は今年に入ってから警察から事情を聴かれており、この4月には、投資グループの3人もそれぞれ事情聴取を受けました。出資者は広島県内に留まらず、福岡県や大分県にも広がっており、A氏と投資グループが集めた総額は60億円にも及ぶといわれている。年内の立件に向けて捜査が進んでいるようです」(捜査関係者)

 綾瀬は10月12日に発表された「タレントパワーランキング」で、1位に輝いている。映画やドラマ、CMにも引っ張りだこの彼女は、このトラブルをどのように見つめているのか。

「発端は母親の“娘のために”という思いであり、地元で信頼できる税理士のAさんからの話でもありました。彼女はこれほどの騒動になるとは想像できなかったはずで、絶句しているでしょう。知名度を利用されてしまったという意味では、彼女も被害者のひとりですよね……」(綾瀬の知人)

 11月中旬から始まるという民事訴訟、そして着実に進行中の警察の捜査──巨額投資トラブルは新たな局面を迎えている。

※女性セブン2022年11月10・17日号

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