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ヨーグルトの食べ過ぎが生活習慣病リスクになることも 「食べ比べ」で合うものを探すべし

何を食べるのが本当に体に良いのか(写真/Getty Images)

ヨーグルトはどのくらい食べるべきか(写真/Getty Images)

 巷には「健康食」の情報があふれている。しかし、正しい摂り方を知っておく必要はあるだろう。たとえばヨーグルト。食べたものの影響がダイレクトに出るのが腸内環境。便秘などの解消にいいとされるヨーグルトだが、食べすぎると生活習慣病のリスクが上がる。『毒になる食べ方 薬になる食べ方』の著者で管理栄養士の森由香子さんが言う。

「砂糖や甘味料入りのものが多いのはもちろん、ヨーグルトそのものに脂質が多いのです。食べすぎると悪玉のLDLコレステロールを増やすので、多くても1日200gまでに」

 3連パックのヨーグルトなら、1つあたり70~80g。1日2つまで、無糖のものを選ぶこと。そして、ヨーグルトの効果を得たいなら“食べ比べ”が重要だ。内科医で日本中医薬学会理事の関隆志さんが言う。

「乳酸菌は200種類以上あり、商品によって配合されている乳酸菌が異なり、どの乳酸菌が体質に合うかも、一人ひとり異なります。そして、その菌が自分に合うかどうかは、食べてみないことにはわからないのです。あるヨーグルトを食べて調子が悪くなったり、体調の改善がみられないときは、別のヨーグルトを食べるようにしてください」(関さん)

 ヨーグルトの脂質は、摂りすぎると生活習慣病につながる「飽和脂肪酸」。一方、オリーブオイルやナッツの油は「不飽和脂肪酸」といって、悪玉コレステロールを減らし、高血圧や動脈硬化の予防に効果がある。だが当然、油である以上リスクはある。

「オリーブオイルやナッツに不飽和脂肪酸が多く、体にいい油であることは確かです。しかし、飽和脂肪酸も含んでいるため、過信しないように。摂りすぎれば、悪玉コレステロールが増えることも充分に考えられるのです」(森さん・以下同)

 油に限らず、水も飲みすぎは健康を害する。「ダイエットのため1日2リットルの水を飲むといい」などともいわれるが、一度に大量に摂取すると、血中の塩分濃度が低下し、「水中毒」に陥る可能性がある。

「食事の水分を除く、飲み物で摂取する水分の適量は、1日あたり女性は1.5リットル、男性で1.5~2リットル程度です。大量の冷たい水を一度に飲むと、体を冷やしてむくみの原因になるため、常温の水か白湯にし、少量をこまめに飲んでください」

※女性セブン2022年11月10・17日号

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