好きこそものの上手なれ
足腰もまだまだ丈夫で、今年の4月も新潟の岩原スキー場に泊まりがけで行き、スキーをしてきた。カミさんと芦花ホームの元職員と3人連れだったが、行き帰りの運転はほとんど私がやりました。
そのように好きなことをやるのが健康には一番いい。車は特に大好きで、趣味は「運転」。
30年くらい前、50代の時からポルシェとベンツのターボ2台を持っている。今も床屋に行くのにポルシェを使い、週に2~3回は乗っているね。年に2~3回は遠出もします。神在月(出雲地方での旧暦の10月の呼称)には出雲に行ってきたよ。
愛車のポルシェは旧車で、今はこの「ドッカンターボ」を運転できる人は少ないだろうが、“好きこそものの上手なれ”で、趣味の車がまさに私の健康法なんです。
免許返納については「俺の自由を奪う気か」という感じで、まったく考えていません。ドイツで血管外科医をしていた若い頃にアウトバーンで走っていた癖が帰国後も抜けず、スピード違反で捕まることも多かったけど、最近は心を入れ替えて安全運転をするようになり、前回の更新で生まれて初めてゴールド免許になりました(笑)。
食事はカミさんがうるさく管理してくれて、本当に色々と美味しいものを作ってくれるから、ここまで元気でいられた。感謝しています。
2010年に上梓した『「平穏死」のすすめ』で、安易な延命治療を選択せずに、人として穏やかな最期を迎えることを提唱したけど、身体に加えて心が健康であるためには、常に感謝して生きることが大事だと思っています。
“私は生かされている。それは皆さんのおかげです。それで少し何かお役に立つなら、働かせていただきます”ということ。やがて口から食べられなくなり、天寿が来て自然に逝けるのを待ちたいね。
※週刊ポスト2022年12月2日号