時事通信フォト

勝ち越しゴールを決めて喜ぶ田中碧(時事通信フォト)

【ニワカなりに決勝トーナメントを楽しむ方法(人には言えない編)】

その1「ニワカの分際を忘れているニワカを心の中でたしなめる」

 ニワカにはニワカの分際があります。楽しくはしゃぐのはいいとして、戦術やプレイや過去の因縁について付け焼刃の知識をもっともらしく語ったり、長年のサッカーファンみたいな顔をしたりするのは慎みたいもの。上の(人に言える編)の「その1」や「その2」も、隠す必要はないというだけで、話題にする場合はさじ加減に気をつけましょう。

 しかし、ニワカの分際を踏み越えてしまうニワカは後を絶ちません。かといって、当人に向かって「ニワカのくせに調子に乗っちゃって」なんて言ったら、間違いなくケンカになります。心の中で「おいおい」とたしなめて、こっそりいい気持ちになりましょう。

その2「サッカー通が語る采配やプレイへの批判を生温かい目で見る」

 一部のサッカー通(自称含む)の方々は、試合が終わると勝っても負けても「あそこのあの采配はヘンだ」「あの選手のあのときのプレーはダメだ」と、何かケチをつけずにはいられません。とくに負けたときは、ネット上に監督や選手を口汚く罵る書き込みが大量にあふれます。コスタリカ戦のあとの“戦犯探し”は、そりゃもうひどいものでした。

「自分は日本代表を強くしたいから言っているんだ」という理屈で、うっぷん晴らしの誹謗中傷を正当化する人も少なくありません。叩きやすい相手を叩いているだけの卑怯な構図に気づいていない鈍感さや、素人の指摘が役に立つと思っているおめでたさなど、ツッコミどころ満載です。「気の毒になあ」と憐れみながら、生温かい目で観察しましょう。

 こっちの(人には言えない編)は、そうやって楽しんでいることを人に言うと、トラブルになったり人格が疑われたりします。くれぐれもお気をつけください。

 ベスト8進出を賭けた日本とクロアチアの試合は、6日(火)0時(月曜日深夜)にキックオフです。サッカー通はサッカー通なりに、ニワカはニワカなりに、ぜんぜん興味がない自分をアピールして悦に入りたい人はそういう人なりに、それぞれのスタンスでワールドカップを満喫しましょう。

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