東京五輪ではドミニカ戦でサヨナラを打った坂本（写真／JMPA）
坂本は度重なる故障で昨年83試合出場にとどまったが、攻守でその実力は色褪せていない。打力では源田を上回るため、侍ジャパンに選出された場合は、スタメン起用の可能性も十分に考えられる。
だが、代表メンバー入りに野球ファンから反対の声が少なくないのはグラウンド外の騒動が影響している。これまで女性トラブルが幾度となく週刊誌を賑わし、昨年には中絶スキャンダルが報じられた。これには巨人ファンからも「もう応援するのをやめました」「子供たちや女性ファンも多い。野球がうまければ何をしてもいいという時代ではない」とSNSで落胆の声が上がった。
侍ジャパンのスポンサーの関係者は複雑な表情を浮かべる。
「WBCは世界一を目指すとともに、野球人気復活という重大なミッションがある。坂本が球界を代表する選手であることは間違いないが、グラウンド外の行動に不快感を示す野球ファンが一定数いる現状を考えなければいけない。選ぶべき選手なのか……。判断が難しいですね」
栗山監督は覇権奪回に向け、坂本を代表メンバーに入れるか。その決断が注目される。
侍ジャパンでの坂本（2021年7月。写真／JMPA）
その経験と勝負強さは魅力的だが（JMPA）
