実際に今永昇太(DeNA)、小笠原慎之助(中日)、上沢直之(日本ハム)、高橋光成(西武)が将来的にメジャーでプレーしたい思いを明かしている。球界を代表する投手や各球団のエースだけでなく、先発2、3番手の投手たちも海外に流出するようだと、日本球界全体のレベルが下がる。由々しき問題だと思います」

 2022年オフにソフトバンクのエース・千賀滉大がメッツにFA移籍。オリックスの山本由伸や楽天の松井裕樹に次のオフにメジャー挑戦の可能性が取り沙汰されている。

 メジャーのスカウトは、その“先”も見据え、すでに若手選手のリストアップを進めているという。

「佐々木朗希(ロッテ)、高橋宏斗(中日)、平良海馬(西武)、伊藤大海(日本ハム)、宇田川優希(オリックス)、清水昇(ヤクルト)は魅力的な素材。今すぐ米国に来ても十分に通用する。あえて名前は出さないが、藤浪のように馬力があるが1軍定着できずに伸び悩んでいる投手も米国向きと言える。日本と米国では評価する基準が少し異なる。メジャーで重要な指標は、常時150キロを超える力強い直球をストライクゾーンに投げ込めること。落ちる球があれば、先発で厳しくてもショートイニングで活路を見出せる。日本人投手は真面目な性格で練習熱心。チームの秩序を乱すこともないので他の選手のお手本になる」

 このスカウトが「メジャーでブレークできる」と名前を挙げた投手の中には、昨年のシーズンの大半をファームで過ごした右腕がいた。藤浪のように1軍で登板機会に恵まれない投手にも、メジャー球団が高評価する新たな時代が来ている。

ソフトバンク・千賀滉大投手。通称“おばけフォーク”と呼ばれる落差のあるフォークを武器にする(共同通信フォト)

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昨シーズンは完全試合という偉業を達成した佐々木朗希(時事通信フォト)

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初の2桁勝利を達成した竜のエースも海外志望(時事通信フォト)

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