芸能

『どうする家康』怪演の山田裕貴「父と同じプロ野球選手」を諦め「俳優の道」選んだ覚悟

『どうする家康』で注目を集める山田裕貴(時事通信フォト)

『どうする家康』で注目を集める山田裕貴(時事通信フォト)

 1月8日から始まったNHK大河ドラマ『どうする家康』。初回放送は世帯平均視聴率15.4%を記録し、第2回も15.3%と好視聴率をキープしている。徳川家康(松本潤)の生涯をコミカルに描く同作では、石川数正(松重豊)や酒井忠次(大森南朋)など個性豊かな家臣たちが登場している。なかでも、ひときわ異彩を放っているのが戦国最強武将の1人・本多忠勝を演じる山田裕貴(32)だ。

 同作での忠勝は、家臣であるにもかかわらず、主君である家康に怒声を浴びせることも厭わない異色のキャラクターとして描かれている。第2回『兎と狼』では、切腹しようとする家康の介錯役を自ら申し出る冷徹なシーンも。その忠勝役を演じる山田に対してネットでは、

〈山田裕貴の本多忠勝が今の所、今年の大河でいちばんのハマり役〉
〈本多忠勝が山田裕貴はエグい。バカかっこいい〉

 など絶賛の声が上がっている。

 そんな鬼気迫る演技で魅せる山田の父が、元プロ野球選手であることをご存じだろうか。山田の父・和利氏は1984年にドラフト4位で中日に入団、その後、広島カープでも活躍した内野手で、1996年に現役を引退した後は中日と広島でコーチを務めた経歴を持つ。

 山田もそんな父に憧れて小学3年生から野球を始め、中学時代は全国レベルの硬式野球チームにも所属していたという。

「しかし、“元プロ野球選手の息子”と言われるプレッシャーもあったのか、父と同じ愛知県の名門・東邦高校に入学したものの、野球は続けなかったそうです。その時と挫折と、俳優であれば“テレビに出る回数で父を超えられる”という思いから高校卒業後、芸能界入りを決めたと本人も明かしています。ただ、父から野球を教わった記憶はほとんどないようです」(スポーツ紙記者)

 近年は『東京リベンジャーズ』や『燃えよ剣』など多数の話題作に出演する売れっ子だが、そんな息子の姿を和利氏は陰ながら見守っているようだ。広島時代に和利氏とチームメイトだった達川光男氏が語る。

「今の広島の二軍コーチに聞くと、裕貴くんが今年の大河ドラマに出演しているということはチーム内でも話題になっているようだね。だけど、オヤジ自体は寡黙でマイペースなやつだからね。息子が俳優をしているということはみんな知っていたが、それを周りに自慢しているのを見聞きしたことは一切ない。息子に余計な迷惑をかけたくないということなんでしょう。俺だったら自慢しまくるけど(笑)」

 俳優として着々とキャリアを積んでいる山田。戦うフィールドは違ったが、偉大な父の背中が見えてきた。

※週刊ポスト2023年2月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン