芸能

「シーナ&ザ・ロケッツ」鮎川誠さん、最後のバースデーライブで見せていた元パリコレモデル娘との“ひととき”

鮎川さんと陽子さん。談笑するふたり(2022年5月撮影)

鮎川さんと陽子さん。談笑するふたり(2022年5月撮影)

 ロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」のボーカルでギターの鮎川誠さんが1月29日5時47分に膵臓がんのため亡くなったことがわかった。74歳だった。1月30日に所属事務所が発表した。

 発表によると、昨年5月に膵臓がんが発覚し、医師から「余命5か月」と宣告されたという。それでも「みんなに心配をかけたくない」という強い希望により、病気を公表しないまま、ライブの合間に治療を続けながら全国ツアーを続行してきた。

 所属事務所は〈この1か月間は医師の治療の下、ライブ復帰を目指して自宅で懸命に家族と回復に努めておりました〉と明かし、〈亡くなる直前まで次に出すアルバムの選曲を考えたり音楽制作に没頭しておりました。最期の瞬間までロックに身を捧げた生涯でした〉とコメントしている。

 鮎川さんは福岡県久留米市の出身。妻・シーナさん(2015年2月逝去)と1978年に「シーナ&ザ・ロケッツ」を結成し、福岡発のロック「めんたいロック」を代表する存在に。『ユー・メイ・ドリーム』などのヒットを飛ばした。

 デビューからブランクなしで走り続けてきた鮎川さん。「NEWSポストセブン」は昨年5月2日、家族でバースデーライブの打ち上げを行う姿を目撃している。

 その日、「シーナ&ザ・ロケッツ」は「鮎川誠74thバースディ記念ライブ」を下北沢のライブハウスで開催していた。ライブ後は会場付近の大衆居酒屋に移動し、鮎川さんは娘3人に囲まれて楽しいひとときを過ごしたようだ。

「この日、鮎川さんが着ていたのは、元パリコレモデルで長女の陽子さんがデザインしたTシャツです。陽子さんは『シーナ&ザ・ロケッツ』のオフィシャルグッズにも携わるなど、バンドの裏方としても鮎川さんを支えてきました。その一方で、ありし日のシーナさんの容姿にますます似てきた陽子さんの成長を、鮎川さんは誰よりも楽しみにしていたそうです」(芸能プロ関係者)

 鮎川さんの最後の誕生日は、バンドメンバーとファン、家族と過ごした1日だった。ご冥福をお祈りします。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン