何人かのファンが出待ちしていたという
昨シーズンの中村は、138試合に出場し、打率.257、12本塁打、打点はキャリアハイの68打点をマーク。1月20日に田中広輔(広島)、伏見寅威(日本ハム)と行なっている沖縄・恩納村での自主トレをマスコミに公開したばかりだった。前出・スポーツ紙担当記者はこう話す。
「中村にはリーダーシップが期待されています。侍ジャパン投手コーチを兼任する吉井監督はキャンプ中盤から離脱しますが、その監督不在期間に、キャプテンの中村は“現場監督”を任命されているのです」
令和の怪物・佐々木朗希は21歳で、バッテリーを組む松川虎生は19歳。サードの安田尚憲は23歳、ショートの藤岡裕大は29歳。外野も盗塁王とゴールデングラブに輝いたセンターの高部瑛斗は25歳、ライトの山口航輝は22歳と、ロッテは若いチームだ。
「中村はキャプテン2年目の昨シーズンも責任感ある発言が多く、今もその若いメンツのチームリーダーとして自覚が芽生えてきている。その矢先にファンとのトラブルに巻き込まれてしまったことが残念です」(同前)
18年ぶりのリーグ優勝を果たすためには、ファンの節度ある行動も必要なのかもしれない。
※週刊ポスト2023年2月24日号
