難色を示す黒柳に対して、草野はこう伝えた。
「解答した人が賢いとか偉いとかいう番組ではなく、なるべく面白おかしい問題と、その答えに“そういうことか!”と思ってもらう番組です」
1週間後、翻意した黒柳は番組出演を受諾した。
「番組開始後、草野さんはスタジオの雰囲気作りに腐心しました。解答を急かさず、先に解答し終えた人と世間話をしながら全員の答えが出揃うのを待ちます。放送時には編集されて映っていませんが、出演者の長考は日常茶飯事で、草野さんの反応を見て答えにたどり着こうとする人も多い。そんな彼らに対して、これまで一度も答えを“ポロリ”したことがないのが、草野さんの自慢でもあるんです」(前出・テレビ局関係者)
視聴環境の変化から、視聴率が取れない時代になっても、番組の立ち上げから携わり、大きく育ててきたと自負する草野だけに、司会を降板するのを素直に受け入れられなかったのは自然なことだったのだろう。
※女性セブン2023年3月23日号