国内

安倍昭恵さん、安倍晋三元首相の遺骨は今も手元に 納骨の予定は「決まっておりません」

「遺骨」の行方は

「遺骨」の行方は

 最愛の夫亡き後も、 安倍昭恵さん(60才)は立ち止まることなく精力的に活動を続けている。彼女の“第二の人生”に、にわかに注目が集まるなか、唯一進展を見せていないのが「晋ちゃんの遺骨」の行方だった──。

 安倍晋三元首相(享年67)が凶弾に倒れてから8か月が過ぎた。妻の昭恵さんは、この間、国葬や山口県民葬をはじめとして、行く先々で夫への弔いに涙を浮かべ、感謝の言葉を口にしてきた。

 3月4日、昭恵さんは、外交関係者らとともにベトナムの首都ハノイを訪れていた。日本とベトナムは今年9月に外交関係樹立50周年を迎える。その記念事業の一環として、日系医療施設がベトナム航空に提供する医療サービスについての協定締結式に参加したのだ。

「登壇挨拶の後、昭恵さんに、安倍元首相をモチーフとした記念品が贈呈されました。その瞬間の昭恵さんの表情はみるみるゆがんでいった。ベトナムのかたからの温かい心遣いに感極まったのでしょう」(全国紙政治部記者)

 彼女の心の傷は癒されてはいない。その証拠に、いまだに最愛の夫の遺骨から離れられずにいるという。それが明らかになったのは、翌3月5日だった。岸田文雄首相(65才)は、4月に行われる衆議院山口4区補欠選挙に向け、応援演説のために安倍氏の地元・山口県を訪れていた。ところが、直前にスケジュールの変更があったという。長門市にある安倍家の墓参りをする予定が、安倍氏の旧事務所にある遺影の前での黙祷に変更されたというのだ。

「実は、遺骨がまだお墓にはなかったのです。それで、墓参りが取りやめになった。当初は年明けに納骨をする予定があったそうで、官邸サイドもそう思い込んでいた。まさかまだ昭恵さんの手元に遺骨があるとは誰も思っていなかったわけです」(永田町関係者)

 国葬は昨年9月27日に行われた。四十九日もとうに過ぎたなか、なぜ安倍氏の遺骨はいまだ納骨されていないのか。

 昨年末、下関市の事務所を閉鎖し、目に涙を浮かべながら「あべ晋三事務所」の看板を下ろし、集まった人たちに感謝の言葉を述べた昭恵さん。まさにいま、懸命に気力を振り絞っているという。

 現在、昭恵さんは安倍氏の地元・山口県下関市と東京を行き来する生活を送っている。2月11日、昭恵さんは下関で開かれていた写真展『不屈の政治家 安倍晋三写真展~産経新聞カメラマンがとらえた勇姿~』にサプライズで来場。人気は根強く、大勢の来場者から「アッキー」と声をかけられ、握手に応じていた。そのわずか5日後、昭恵さんの姿は、東京で開かれた自民党の最大派閥“安倍派”の幹部会合にあった。

「4月の補選に安倍氏の後継者として出馬する元下関市議を『夫の遺志を継承するに値する人物です』と言葉に力を込めて推薦し、選挙支援を要請しました。頻繁に下関に入り、地元関係者への挨拶まわりも積極的に行っています」(前出・全国紙政治部記者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン