●SASAYAIORI+京都御苑「静謐な空気の中で和スイーツに舌鼓」
1716年創業の老舗和菓子店が昨年春、近衞邸跡地の一角に出店。木の温もりを感じられる開放感たっぷりのガラス張りの店内で、京都御苑の豊かな自然を眺めながらいただく和菓子に心も体も満たされる。
特注の竹細工スタンドを使った和アフタヌーンティー(2000円・時期によって販売休止)は最中、おはぎ、どら焼きなど季節によって異なる菓子が楽しめる。手亡豆の餡をはさんだ最中は、甘塩っぱく何個でも食べたくなるおいしさ。
弘法大師の月命日に合わせ、毎月20〜22日に発売される代表銘菓の「どら焼」(1棹1728円)は新感覚のもっちりした舌触りが絶品。宇治抹茶、香ばしきなこの2種がある「福来どらやき」(700円)もふわふわの皮に甘さ控え目の餡とクリームがたっぷり。
住所:京都市上京区京都御苑3
●京都御苑「広大な敷地に咲き誇る1000本以上の桜、名物の『糸桜』はまるで桜の天蓋
3月下旬から約1か月もの間、大島桜、八重桜などさまざまな桜が楽しめる京都御苑。中でも、近衞邸跡で花を垂れる「糸桜」は必見。表情の違う桜を見るため、何度も足を運びたくなる。
住所:京都市上京区京都御苑3
●哲学の道「日本の道100選」に選ばれた道で幻想的な桜のトンネルを散策
全長約2kmの散策道にはソメイヨシノなど400本もの数種の桜が咲き揃い、まるでトンネルのよう。道沿いを流れる疎水に浮かぶ花びらが儚く美しい。
住所:京都市左京区
●平安神宮「朱と緑が鮮やかな社殿と桜のコントラストはまるで絵巻のよう」
約20種類、300本の桜が競い合うように咲く平安神宮。南神苑の「八重紅シダレザクラ」は川端康成の小説『古都』にも登場した見どころのひとつ。水面に映る桜も見事。
住所:京都市左京区岡崎西天王町97
※掲載情報は3月10日時点のもので、商品の売り切れや価格が変わる場合があります。
取材・文/井上明日香 写真/アフロ 撮影/杉原照夫、玉井哲郎
※女性セブン2023年3月30日・4月6日号