原作コミックスも「音が聞こえる」描写が圧巻!(『BLUE GIANT』6巻第45話より)(c)2013石塚真一/小学館
歌なしのジャズの世界観をこだわりの表現で描写
2013年に連載開始した原作漫画『BLUEGIANT』(作・石塚真一)は、現在は米国編となる『BLUE GIANT EXPLORER』が『ビッグコミック』にて連載中だ。
原作にも、細かなこだわりがそこかしこにちりばめられていると前出・原田氏は語る。
「演奏中の指使いや表情、サックスやドラムのパーツの丁寧な描き方など、楽器をいじったことのある方なら『そうだよね』と納得できる描写です」(原田氏)
音楽がテーマの漫画は歌詞で曲調をイメージさせるのがほとんどだが、インストゥルメンタルのジャズの世界観を幅広い層に「音が聞こえる」とまで言わしめる作品は稀有。映画は、漫画から想像できる音のイメージを損なわずに見事に再現した作品、と驚きと感動の声が後を絶たない。
取材・文/小野雅彦
※週刊ポスト2023年3月31日号
最新シリーズは第8集まで発売中『BLUE GIANT EXPLORER』(石塚真一 /NUMBER8/小学館)
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