DJ社長とDJふぉいが来店していたことをアピール(店のツイッターより。現在は削除)
◆「店員も客もやばい店」
「ウチの店は人気YouTuberやインフルエンサーが働いている店として有名で、登録者数400万人を超える大人気YouTuber『レペゼンフォックス』のメンバーが店に来たときの写真をTwitterで公開して宣伝に使っていた」──こう語るのは同店の元店員だ。
「ウチは当初、InstagramやTikTokのインフルエンサーを働かせて、客を集めていた。そのため客も20歳前後、下手したら未成年のような人も多く、トラブルも多かった。店の方針として、働くインフルエンサーの給料は売り上げによるインセンティブが大きくしていたので、飲み放題には含まれない別料金のテキーラを飲ませまくっていた。ある男性インフルエンサーが店員をしたときは、『ゲームで負けたらテキーラ1杯と脱衣』というルールで若い女性客とゲームをして、客が泥酔して全裸になったことも。客が急性アルコール中毒で倒れ、救急車を呼んだこともある。歌舞伎町界隈では『店員も客もやばい店』として良くも悪くも話題な店だった」
ただ、コロナ禍や悪評も広まり、徐々に働いてくれる人も少なくなり、客も減っていったという。レペゼンのメンバーも久しく来ていないのに、店員が「メンバーが来るよ」として若い子に宣伝していたというが、「効果は薄かった」と元店員は語る。ぼったくりに加担しているわけでもないレペゼンにとっては勝手に宣伝文句に使われている形になり、とんだとばっちりだろう。別の関係者が後を引き取る。
「少なくとも1年以上前から、集客が見込めない日は(今回の畠容疑者のように)マッチングアプリから男性を店に連れ込み、ぼったくるスタイルに変わっていたはずです。男性客を集めるために使っていたアプリはTinder。その日遊べる女性を探している男性が多く、急に『今日会いたい』と言っても簡単に来てくれる。男性も歌舞伎町なので“もしかしたら……”と期待するわけです。そういった男性を“カモ”にしていました。ちなみにアプリで男性とやりとりしていたのは男性店員。彼らが女性になりすまして、手当たり次第に男性にアプローチをかけていた。支払いで揉めることも多く、暴力を振るったことは何回もある。昨年5月には店員が男性客を骨折させ、その後入院することになったと聞いている」
警察はこの店をめぐっては似たような被害が複数確認されているとして、慎重に調べを進めている。
DJまるは別の人気YouTuberと来店(店のツイッターより。現在は削除)
とにかく酒が飲める店だったようだ(店のツイッターより。現在は削除)
「grand H」が入っていたビル