学習院大学卒業後、アミューズメント会社に就職したというよしまささん
「志村さんのふん装の印象が強いせいか、街を歩いていて気付かれることはないですし、仕事場でも同僚から『サイン書いて』とかと言われることもありません。何なら、サイン書いて職場に飾ろうか、と自分から申し出ようかと思うぐらいです(笑)。それは冗談ですが、自分のことを俯瞰で見ているところがあり、今の自分の状況を冷静に受け止めています」
家族はどうだろう。よしまささんは未婚で、両親と3歳下の弟と4人家族。父親は会社員だそうだ。
「銀行マンの弟は『テレビ見たよ! 良かったね』と喜んでくれています。両親も応援してくれています。実は、僕の志村さん好き、ものまね好きは両親のDNAを受け継いでいるんです」
え、どういうこと?
「僕の両親も志村さんが大好きで。両親は自分たちの結婚式の披露宴で、父がバカ殿様、母が腰元のふん装をしているんです。で、二次会の司会は“ものまね四天王”の1人、栗田貫一さん。両親の結婚式のビデオを見てそのことを知り、自分が今やっていることは運命だったんだな、と思いました(笑)」
よしまささんの志村さんや、ものまねへの愛は生まれる前からだった、というわけだ。これは筋金入りだ!
取材・文/中野裕子 撮影/山口比佐夫