芸能

映画化第二弾の『刀剣乱舞』、一足先にチェックした時代劇研究家が綴る見どころ

公開前から話題の『刀剣乱舞-黎明-』(公式HPより)

公開前から話題の『刀剣乱舞-黎明-』(公式HPより)

 実写映画版第二弾となる『刀剣乱舞-黎明-』が公開前から話題を呼んでいる。一足先にチェックした時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが見どころについて綴る。

 * * *
 日本刀の名刀を擬人化し、戦で敵を討伐するという画期的なゲームに始まり、アニメ、ミュージカル、映画も大人気となった『刀剣乱舞』。3月31日公開の『刀剣乱舞-黎明-』は、実写映画版の第二弾だ。

 始まりは、西暦2205年。「歴史修正主義者」が、歴史改編を目論む。彼らが狙ったのは、西暦995年の京都。そこでは藤原道長(柄本明)と安倍晴明(竹財輝之助)が密談中。彼らの指示によって、大江山に住む鬼、酒呑童子の討伐に向かった源頼光(津田寛治)は、目を光らせる異様な集団に遭遇する。

 それは歴史修正主義者が放った“時間遡行軍”。この窮地に現れたのが、三日月宗近(鈴木拡樹)ら刀剣男士たち。だが、仲間の山姥切国広(荒牧慶彦)は、呪いを受け、消えてしまう。三日月宗近が向かったのは、日本各地で不可解な事件が頻発する2012年の東京!

 前作では、「本能寺の変」がカギだったが、人は多いわ、みんなスマホを持ってるわ、そんな東京で刀剣男士たちは、どんな戦いをするのか?

 このシリーズの面白さは、刀剣一振りごとに、歴史があり、擬人化されたときに個性が出ること。さらに、刀剣男士には、それぞれに“仮の主”がいて、青い着物姿で落ち着きと優しさを感じさせる三日月宗近の2012年の仮の主は、なんと女子高生の琴音(秋田汐梨)だった。彼女に従って教室にいる三日月宗近。違和感300パーセントだが、この場違いムードもこの作品の見どころといえる。

 そして、刀剣男士ならではのアクション。海外の大作で活躍するスタッフによるVFXとともにワイヤーアクション、最新ドローンなどを駆使。ファンタジーならではの目くるめくアクションの数々にはドキドキだが、やっぱり俳優たちが実際に体をぶつけあい、刀を激しく打ちつけるハイスピードの殺陣は、迫力だ。

 個人的には、特に鈴木拡樹の指先と手首の返しの美しさに注目している。かつて私は時代劇の名優から、殺陣では手首のグリップが大事だと教えられたことがある。その人は力強い殺陣が持ち味で、確かに斬り方も刀の返し方もズバッと重い。一方、三日月宗近は、激しい闘いの中でも、しなやかで華麗だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブログ上の内容がたびたび炎上する黒沢が真意を語った
「月に50万円は簡単」発言で大炎上の黒沢年雄(81)、批判意見に大反論「時代のせいにしてる人は、何をやってもダメ!」「若いうちはパワーがあるんだから」当時の「ヤバすぎる働き方」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
佐藤輝明
データで見る阪神・佐藤輝明の覚醒 「スライダーをホームランにする割合が急上昇」はスイングスピード向上の結果か 苦手な左投手、引っ張り一辺倒の悪癖も大きく改善
NEWSポストセブン
“トリプルボギー不倫”が報じられた栗永遼キャディーの妻・浅井咲希(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》女子プロ2人が被害妻から“敵前逃亡”、唯一出場した川崎春花が「逃げられなかったワケ」
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“1000人以上の男性と寝た”金髪美女インフルエンサー(26)が若い女性たちの憧れの的に…「私も同じことがしたい」チャレンジ企画の模倣に女性起業家が警鐘
NEWSポストセブン
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
山田美保子さんが、STARTO社アイドルたちのバラエティーでの底力
《バラエティー番組で輝くSTARTO社のアイドルたち》菊池風磨、松田元太、猪狩蒼弥…グループ全体として最もスキルが高いのはSixTONESか 山田美保子氏が分析
女性セブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン
阪神の主砲・佐藤輝明はいかにして覚醒したのか
《ついに覚醒》阪神の主砲・佐藤輝明 4球団競合で指名権を引き当てた矢野燿大・元監督らが振り返る“無名の高校生からドラ1になるまで”
週刊ポスト
韓国整形での経験談を明かしたみみたん
《鼻の付け根が赤黒く膿んで》インフルエンサー・みみたん(24)、韓国で美容整形を受けて「傷跡がカパッカパッと開いていた…」感染症治療の“苦悩”を明かす
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《眞子さんが見せた“ママの顔”》お出かけスリーショットで夫・小室圭さんが着用したTシャツに込められた「我が子への想い」
NEWSポストセブン