国内

岸信千世氏 当選前に会費1人2万円の大規模政治資金パーティー、お土産はドリップコーヒーパック1箱

立候補した岸信千世(時事通信フォト)

出馬予定の岸信千世氏(時事通信フォト)

 体調が悪化した岸信夫・前防衛相の辞職に伴い、衆院山口2区補選(4月23日投開票)に出馬する信夫氏の長男・岸信千世氏が3月27日、政治資金パーティーを開催した。当選前に候補者が政治資金パーティーを開くのも異例だが、その規模がまた“桁外れ”だと注目を集めている。

 パーティーは18時から、永田町にあるザ・キャピトルホテル東急で最も広い大宴会場「鳳凰」で開かれた。参加者はこう話す。

「受付が始まると、信千世さんは関係者と思われる人と屏風の前に立ち、入場する人たち一人ひとりと握手し、挨拶をしていました。180センチを超えるかと思われる身長でスラッとしている信千世さんは、遠目に見ても目立つタイプのイケメンでした。

 ただ、会場内はもちろん、受付のスペースから『撮影禁止 録音禁止』と書かれた紙を持つ人が各所にいて、物々しい雰囲気でしたね。

 会場内では立食テーブルが配置されていましたが、アルコールや食事の提供はなく、ジュースやお茶などのソフトドリンクが用意されていただけ。会費は1人2万円と高額だったので、ちょっと拍子抜けでした。でもパーティーはかなり盛況で、500人ほどは参加していたと思います」

 信千世氏といえば、慶應義塾大学を卒業後、フジテレビに入社し記者として活動。その後は父・信夫氏の政務秘書官を務めていた。曾祖父は岸信介・元首相、伯父は安倍晋三・元首相という華麗なる政治家一族に育った信千世氏だけに、いち候補者である身ながらこれだけの豪華なパーティーが開けるのだろう。

 当の本人はというと、まだスピーチは慣れていないようで、緊張感が伝わってくる様子だったという。所々つかえそうになりながら、8分ほどのスピーチで安倍氏との思い出をこう語っていた。

「私がフジテレビで記者をやっておりました時代ですね。ちょうど熊本の震災が起きました。で、その時に私が当時もう本当に若い記者でしたので、最初に現場に投入され、大変な被災地の現場を目の当たりにしました。そこでですね、電話がかかってきまして。その相手が晋三さんでした。

 普段はですね、滅多に自分からかけてこないし、LINE をしても既読スルーというけっこう塩対応な伯父ですけど、この時ばかりは現地の状況が気になったのか、『まあどうだ?』と。『現地の状況はどうなってんだ、危なくないのか?』と。

 そうした話をした後に、『現場の声を大切にするという姿勢を持って、仕事に臨みなさい』ということを言われました。こうした現場の声というものを大切にするというのは、政治活動においても非常に重要なことだと改めて考えております」

 これだけの大規模なパーティーで1人2万円の会費だったが、帰りに配られたお土産は山口県内の業者が製造したドリップコーヒーのパックが入った箱1つのみだったという。信千世氏はこの日1日で一体いくら“稼いだ”のだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン