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月9の木村拓哉、日曜劇場の福山雅治 フジとTBSの「最大の枠」で春ドラマバトルがスタート

福山

木村拓哉と春ドラマでバトル

 これまで「月9」で最も視聴率が高かったドラマ『ひとつ屋根の下』の最終回の視聴率は37.8%を記録。それからというもの、いまもこの枠はヒットドラマの“ブランド”として脈々と引き継がれ、この春に新たな挑戦が始まろうとしている。

 笑顔はない、必要以上の言葉もない──限りなく人間らしさを排除した「風間公親」という役柄だけに、撮影現場では一切笑顔を見せないのかと思えば、そうではないらしい。木村拓哉(50才)はいつもと変わらず、現場の雰囲気を温めようと配慮を欠かしていなかった。

「あるキャストには数日前にクランクインが知らされるなど、撮影スケジュールは本当にバタバタで、現場はてんやわんやです。でも、木村さんの“総指揮”のもとスタッフもキャストもガッチリ一致団結している。冷たい風間のシーンから一変、カットがかかるや否や木村さんが微笑みながらコミュニケーションを取ってくれるのでキャストも和む。現場の雰囲気はすごくいいですね」(ドラマ関係者)

 木村主演のドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)が4月10日にスタートする。『教場』は木村演じる警察学校の冷徹な刑事指導官が、容赦ない指導で訓練生たちを一人前の刑事に育てあげていく物語。これまで2020年1月と2021年1月に新春スペシャルドラマとして放送されてきたが、今回はフジテレビ開局65周年特別企画として「月9」枠での放送となる。

“新たな伝説”の始まりになるか

 月9は2014年頃から視聴率が低迷。近年は木村が主役を張っていた頃のような大ヒット作は生まれていない。ドラマ解説者の木村隆志さんが語る。

「近年の月9はずっと“低め安定”を続けてきましたが、『教場』は復活の大きな要になり得ると思います。木村さんは過去の月9で演じてきたような職業ドラマのヒーローから脱却し、これまで見たことがないような、暗く、厳しい、ダークな主人公を演じる。原作も強く、キャストも豪華。刑事ドラマという枠を超えて広く見られる可能性があると思います」

 さらには次なるプランも用意されており、ある映画関係者は「映画化の話もあると聞いています」と話す。今回の月9復帰は、木村の“新たな伝説”の始まりになるかもしれない。

 その『教場』の対抗馬となるのが、王者・日曜劇場の『ラストマン』(TBS系)だ。主演の福山雅治(54才)が演じるのはどんな難事件も必ず最後に解決し、「ラストマン」と呼ばれる全盲のFBI捜査官で、彼のアテンド役の刑事・大泉洋(49才)と共に事件の真相を解き明かしていく。ほかにはKing & Princeの永瀬廉(24才)が、大泉の甥で警視役として、今田美桜(26才)が捜査分析センターの分析官役を演じる。

・日曜劇場の『ラストマン』(TBS系)

日曜劇場の『ラストマン』(TBS系)

「永瀬さんと今田さんが多忙すぎて、2人のスケジュールに合わせるのが大変で(笑い)。でも、福山さんと大泉さんはまったく気にしていない様子。2人はかなり気が合っていて、いつも一緒にいる感じです」(ドラマ関係者)

 木村が月9に使命感を持って臨んでいるように、福山にも日曜劇場という大きなブランドを背負う重圧がある。前出の木村さんが言う。

「日曜劇場はTBSが放送を開始した翌年の1956年に始まっていて、NHKの朝ドラ以上の長い歴史がある。もともとは単発のドラマ枠で、90年代から連ドラになり“日曜9時はドラマを見る時間”という文化を定着させた。以前は時々ヒット作が出るという感じでしたが、2013年に堺雅人さん(49才)の『半沢直樹』が大ヒットし、その後は月9の不調と反比例するかのように、好調が続いてきました。

 最近、視聴率の低迷がいわれていますが、それは国内外の配信再生を意識しているからかもしれません。TBSはいま配信による収入増を目論んでいて、全社を挙げて“コンテンツ力で勝負”を打ち出している。そのメインとなるのが日曜劇場なのです」

 その日曜劇場が、大ヒット作を連発してきた福山を押し立てて、今クールで木村の月9と真正面からぶつかりあう。

「90年代と2000年代に“抱かれたい男”の1位と2位を10年も連続で取ってきたトップの2人が、各局最大の枠で勝負する。かなりの見モノだと思います」(木村さん)

 両方見るしかない。

※女性セブン2023年4月13日号

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