国内

「年商5億円」過激YouTuber“丸の内OLレイナ”が告白「お金のためにウソをついてました」

「丸の内OL」は設定だったと明かすレイナ氏

「丸の内OL」は設定だったと明かすレイナ氏

 YouTubeで登録者83万人を持つ人気配信者だった「丸の内OLレイナ」(29)。東京・丸の内で働くOLを自称し、毎朝8時に自らの画像をアップし続け多くのファンを集めたが、昨年11月、「規制に引っかかった」として、6年間運営してきたYouTubeがチャンネルごと削除され、界隈では驚きの声があがった。

 マスクで顔を隠しながらもOLやオフィスという設定を活かしたコンテンツでファンを集め、「年商5億円」もの収益を上げ続けたというレイナ。しかしその素顔は、地方の大学を1週間で中退し、身ひとつで上京した「何も持たない女の子」だったという。彼女はどのようにして「丸の内OL」となり、毎朝の投稿で財をなすYouTuberとなったのか。ジャーナリストの河合桃子氏が、本人に直接話を聞いた。【前後編の前編】(この記事には一部性的な表現が含まれます。ご注意ください)

 * * *
 関西の都市部で生まれ育ったというレイナ。小学生のときに両親は離婚し祖母に育てられたが、「友達は数えるほどしかいなかった」という。公立高校の商業科を卒業後、大学に進学するも、入学から一週間で中退、その翌日には単身上京を果たしている。

「幼い頃から早くお金が稼げるようになりたい、という独立心が強かったんです。大学は一応は入学したんですが、新入生たちのワイワイした雰囲気と講義の退屈さに耐えられず、1週間で辞めました。同時に“ここにいても意味ないな”と思い立ち、翌日にはもう東京に向かう新幹線に乗り込みました。住む家もないけど、地元には2度と戻らないつもりで上京しました」(レイナ。以下同)

 住む家も決めずに18歳の女性が単身で上京するとは、ずいぶんと思い切った行動だ。しかし、持ち前の“決めたことは貫く”という性分から迷いはなかった。レイナは乗り込んだ新幹線の中で、マッチングアプリを使ってその日の晩に自分を泊めてくれる男性を探したという。

 東京駅から新宿駅に降り立ち、その晩泊めてくれることになった男性と会う前に入ったカフェで、ビジネスの鍵を見つける。

「カフェの中で、みんなパソコンを開いて作業してたんですよ。マックブックを開いて、カタカタって。私はずっと田舎で生きていたから、それがすごく衝撃的でした。インターネットがビジネスの鍵だと、今じゃ当たり前すぎることを思ったんです。その翌日にはパソコンを買いに行き、女性専用シェアハウスに移ってアフィリエイトについて調べまくりました」

 昼はアフィリエイトサイトに登録し広告報酬が得られるブログを書き、夜は様々なIT系企業に所属する会社員に会って情報収集をしていたという。

「アフィリエイト収入を増やすために、どんなブログが流行ってるかを聞きまくってました。ひたすらブログに“このサイトで出会えた!”とか“この精力剤がすごく良い”みたいな投稿をして、1ヶ月ほどで月収30万円ほどになりましたが、そこから伸びない。どうしたら30万円の壁を越えられるだろうと試行錯誤する中で…ハッと思いついたんです。何かの商材を紹介するのではなく自分という商材を紹介すればいいじゃん、と。せっかく女なんだから、女を売り物にしてみたらどうなんだろうと」

 そこで思いついたのが「毎日OLがパンツを出すブログをやったら収益が伸びるかも」というアイデアだった。「ただのOL」という存在をより身近に感じてもらうための要素をノートに書き綴ったという。

「田舎者だったので、OLといえば丸の内っていう憧れがありました。だから丸の内OLという要素は早いうちから決まった。そこから性格である『表の顔はお淑やかだけど、裏の顔はこっそり内緒でパンツを見せてしまう子』だったり、『普段はOLで顔は出せないから、マスクを着ける』というルールも、可能な限りリアルに想像して決めました。これなら、秘匿性を保ちながら拡散力は高いインターネットの特性を活かせると。開始1か月で売り上げが200万円から300万円に上がり“これだ!”と思いましたね」

 もうお気づきだろう。「丸の内OLレイナ」はレイナ氏が作り出したキャラクターだったのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン