辞任した立花孝志氏と大津党首(時事通信フォト)
実は、3月27日には、私と立花さんと、黒川さんと9時間話し合ったんです。そこで辞任の話もありましたが、ずっと断りました。この話し合いの時には、立花さん、黒川さんは泣いていましたが、私はずっと冷静だったんです。それまでにも立花さんとはもめていました。取り付け騒ぎの前から、言っていることがグチャグチャで、一つの会見の中で、言ってることが二転三転することもありました。
立花さんは女性が活躍するとか言いながら、一生懸命にやる、自分を持っている女の子に対しては、実は、きつくあたるんですよ。党首を辞任してからは事務局長という役職で、公認は出せないはずなのに、地元で一生懸命に街頭とかビラくばりとかやって、立花さんの手伝いまでやっていた子に対して、『下ろすから、別のところで出るように』なんて、言っていました。私はそれを『下りなくていい』と言っていて対立することがありました。
歯向かうヤツは切り捨てるとも言っていました。このままだったら(私が党首を辞めなければ)、参院議員の浜田聡さんと齊藤さんを辞めさせる、そうなれば政党助成金も入ってこなくなると、そんなことも言われました」
今しか変えられない
大津氏は、「大津綾香」名で立花氏のことを「許せない」というネットの書き込みをツイッターで「偽物」と否定した。それが大津氏の立場について混乱を招いた。自分の書き込みではなかったのか。
「それは、LINEのオープンチャットですね。簡単に成りすましできます。いろいろ印象操作されるんです。自分が書き込んだものではありませんから否定しましたが、いまはそう思っています」
立花氏は、大津党首が黒川前幹事長と計画していた政治資金パーティーを批判している。なぜ、パーティーを開こうとしたのか。
「政治献金、寄付を集めるということをしたいという理由ですが、他にも、選挙に出て当選するということを考えていたからです。
立花さんは、正直、女の子は当選しなくてもいいと思っているんですよ。真面目に選挙に取り組まなくても、言われたアイドルグループのビラを配って、『LINE交換してください』に応じていればいいと。でも、ちゃんと議員になりたい子はいるんです。それで、議員になるためには、どうすればいいか。『じゃあ、こうすればいいから』と具体的なアドバイスをしてくれたのが、黒川さんなんです」
現在、黒川氏と立花氏は激しく衝突している。黒川氏はNHK党の参院比例代表名簿3位で、ガーシー容疑者の参院議員除名で繰り上げ当選の権利があったが、立花氏が月額130万円の活動費を支払うという約束で当選辞退し、かわって堀江貴文氏の元秘書の齊藤健一郎・現参院議員が繰り上げ当選した。だが、立花氏が130万円は支払わないと言いだしたことで関係が悪化、記者会見でも互いにそうしたやりとりを暴露してバトルとなった。