芸能

下野紘が語るファンへの思い「お客さんという意識はあまりなくて、もっともっと近い存在」

下野

“しもんぬ”こと下野紘

『鬼滅の刃』我妻善逸、『進撃の巨人』コニー・スプリンガーなど人気アニメの声優を務める“しもんぬ”こと下野紘(42才)。人気アニメ作品に欠かせない存在の下野が、もうひとつ大事にしている音楽活動の想いを語ってくれた──。

 テレビアニメから流れるその声だけでなく、近年はバラエティー番組などでも見る機会が増えた、声優・下野紘。並行して行っているアーティスト活動では、今年の1〜2月に3年半ぶりとなるライブツアーを開催した。

「開催が決まったときは『早くやりたい!』と、『もうやってしまうのか……』という、両方の気持ちがありました。というのも、ぼくはファンの皆の声が聴けるライブをやりたかったんです。

 コロナ前に開催したライブで、終演後に流したぼくの曲に合わせて、皆が大合唱しているのを舞台裏で聴いてすごく感動したので、『またああいう声を聴きたいな』と。ただ、開催決定の段階では声出しが解禁されていなかったから、『早くやりたいけど……』と、少しもどかしかったですね」(下野、以下同)

サングラス

サングラスも似合う

 大阪公演には間に合わなかったものの、東京公演ではついに声出しが解禁。ファンと声で想いを共有することができた。

「一緒に歌える日を待ち望んで作った『邂逅地点』という曲を歌ったときは、有言実行できている!と感動しました。とはいえ、大阪公演は声が出せない分、ペンライトを振ってぼくにメッセージを伝えてくれて…それもうれしかったんだよなぁ」

 さらに、5月27日には“リーディングライブ”を開催。朗読劇と音楽を融合した、声優アーティストならではのイベントだ。

「現段階(取材時は2月)では大まかな流れが決まっているくらいなので、最終的にどうなるかはわかりませんが、ライブツアーでできなかった楽曲も取り入れられたらいいなと思っています。そして朗読では、複数の人の視点から見た物語を、オムニバス形式で披露できたら。1回の公演でさまざまな表現をお見せできるのが、リーディングライブの楽しいところですからね。そうして、皆で一緒にその世界に没入できたらうれしいです」

 ここまでのインタビューでもファンへの想いがたびたびあふれ出ている下野。そこで改めて「いまの下野紘にとって、ファンはどんな存在?」と尋ねてみた。

「お客さんという意識はあまりなくて、もっともっと近い存在。名前と顔が一致するわけではないですけれど、例えばぼくのライブに関するSNSの投稿を読んでいると、文化祭の感想を同級生と話しているような感覚になります(笑い)。きっと、ライブやイベントで楽しい時間を共有できているとお互いに感じているんでしょうね。だから……サークル仲間かな! 『下野紘サークル』で一緒に活動を楽しむ仲間です(笑い)」

サングラスを外して…

サングラスを外して…

【プロフィール】
下野紘/『僕のヒーローアカデミア』荼毘役、『弱虫ペダル』鏑木一差役など、人気アニメに数多く出演するほか、『CDTVライブ!ライブ!』などではナレーションも務める。5月27日に『Hiro Shimono Special Reading LIVE 2023“邂逅地点”』を東京国際フォーラム ホールAで開催。

撮影/三宮幹史(TRIVAL) 取材・文/松本まゆげ

※女性セブン2023年4月27日号

演じるときは、描かれていない部分の感情や背景を考えているという

演じるときは、描かれていない部分の感情や背景を考えているという

コートを翻し

コートを翻し…

ポーズ

ポーズ

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン