メンバーの個性を引き出すための仕掛け

オードリーはこれまで、収録外では、相方や共演者との会話をしていなかったという

オードリーはこれまで、収録外では、相方や共演者との会話をしていなかったという

 バラエティに不慣れなメンバーの個性を引き出していくのもオードリーの重要な役割のひとつだ。

「自分から出れない子には、オードリーさんがうまく急に振ったりして、落としてくれていると思いますね。あんまりこっちが行き届いていない子をちゃんと見つけて振ってくれている気はします。やっぱり全体を若林さんがよく見ていて、手持ち無沙汰になっている子とかをうまく見つけてくれる。そうすると最初は自分を出せていなかった子も段々出せていきます。

 たとえば、森本茉莉さんは喋る回数が増えて、失敗してもいいから挑戦しだしたなと思ったら、急に自分の素を出せるようになった。そうすると自然とキャラ立ちして変に狙いに行かないですむようになる。若林さんに振られて、成功する。こういう出方がいいんだっていう成功体験を得られて、引くところは引く、行くところは行くっていうのを覚えていくんだと思うんですよね。潮紗理菜さんも急にガヤとかにも参加するようになりましたから」

 そんな中で演出側はメンバーが何かをやるための足がかりとなるような仕掛けはいくつも用意しておく。

「たとえばスタジオ内で鬼ごっこみたいなことをする企画のときは、段ボールだとかさすまたとかは置いていく。それに気づいてどう使うかはメンバー次第。盛り上がればメンバーの手柄だし、スベったらこっちの考えが及ばなかったってことだからこっちの責任。だから思い切りやってねってメンバーには言っています」

 メンバーは10~20代の少女たち。バラエティに不慣れな人もいる中、メンタルケアなどはどのように考えているのだろうか。

「想定の範囲内でこっちが悪いなと思ったら『ごめんね、俺の責任だよ』って言いに行きますよ。男子校出身の人見知りのおじさんが(笑)。基本的には思い通りにできなかったって泣くのが多いと思いますけどね。

 去年1発目に『KASUKE』という企画をやったんですけど、その時に富田鈴花さんが『キン肉マン』の弁当を作ってきたのですが選ばれなかったって15分くらい泣いてましたね。『逆に目立てていたから大丈夫だよ』とは言いましたけど」

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