『じゃないとオードリー』放送後のオードリーの変化
メンバーの個性を引き出していく
その変化のひとつの転機となったのは『じゃないとオードリー』(テレビ東京)だろう。休憩中も常にオンの状態でいる「オフゼロオードリー」という企画でオードリーの二人は『日向坂で会いましょう』の収録に臨んだ。
「話が来たときには大変だなって思いましたよ。下手な企画はできないって(笑)。全然盛り上がってないじゃんって思われたら嫌だなって。それにメンバーに対してはドッキリ企画だったけど、勘が鋭い子が多いんでたぶん途中で耐えきれなくて『若林さん、変ですよね』とか言っちゃうんじゃないかって思いました。実際、言っていましたしね。
そうなったときに大丈夫な企画っていうふうには考えました。あと、オードリーさんと日向坂46のオフでのやりとりが撮れたほうがいいと思ったんで、1組ずつが出てきて休憩が入るような企画を採用しました。それはこっちが勝手にやったことですけど」
『じゃないとオードリー』のエンディングで若林は「俺の負けだと思った」と感想を述べていた。「企画とはいえ、スタッフさん、メイクさん、日向坂のメンバーに話しかけたら、番組が明るくなった」と振り返った上で「俺はあんまり喋らないで本番だけ出すほうが、良いものができるんじゃないかと思ってたの。人間ってねコミュニケーションする動物だよ」と語ったのだ。
「もちろんそれだけで劇的に変わったということはないです。けど、その後すぐに喋りかけられた記憶はあります。あとメンバーからも喋りかけやすくなったんじゃないかと思いますね」
